質疑応答

 


>  あと科学的な質問なのですが、聖書には息のあるものはすべ
> て草を食べるようにつくられたとのっていますが、それは肉食
> 動物の歯の構造などでも立証できるような事はありますでしょ
> うか?(はじめから牙としてつくられたのか?)

創世記には、

「『また、地のすべての獣、空のすべての鳥、地をはうすべてのもので、いのちの息
のあるもののために、食物として、すべての緑の草を与える。』すると、そのように
なった。」(1・30)

とありますが、これは「すべての獣に草が食物として与えられた」ということだけし
か述べておらず、「それゆえ、すべての獣は最初草『しか』食べなかった」というこ
とまでは、言っていないのではないでしょうか。

この地球は最初から、食物連鎖の構造があったのではないか、と私は考えます。

なぜならば、昆虫などは、非常に多くの卵を産むからです。もしこれらがすべて孵化
して、成虫となれば、その数の多さゆえ、すべての草木を枯らすほどの勢いを持って
います。そのため、今の世界では、蜘蛛や鳥などが、捕捉して食べることによって、
数が一定に保たれ、草木などへの被害を防ぐことができています。こういうシステム
はすでに原初からあったのではないでしょうか。

「堕落前の世界では、昆虫は少量の卵しか産まなかった」というのであれば、話は別
ですが、しかし、他の生物、たとえば、鮭などを見ても、どう考えても最初から、大
量の卵を産み落とすように造られたとしか思えず、この多産は、その卵や稚魚を食べ
ることによって生きている生物を前提に存在するとしか思えないのです。

イザヤ書の新天新地の記述では、動物の性質が変わり、肉食獣が草を食べるようにな
る、との記述があるので、動物に関しては、もともとすべて草食だったと考えること
も可能かもしれませんが、しかし、現在の世界において、食物連鎖の下位にある動物
ほど多産であるということを考えると、このようなシステムは最初からあったので
は、と考える次第です。


>  あと、洪水前は人の齢が1000年だったという事に関してもで
> す。(聖書の数字は意味があるようなので)
> その事が今わからなくても疑うわけではありませんが、人に話
> す時などに確信していたいです。

最近寿命に関する学問において、人の寿命もある遺伝子が支配しているということが
分かってきているとTVで言われていました。

細胞は分裂して同じDNAを持つ細胞ができるわけですが、細胞が分裂する回数がある
遺伝子によって制限されているため、それ以上の回数分裂することができないように
なっているということです。もしこの制限が緩和されれば、相当の寿命に達すること
ができるそうで、恐らく、神が洪水後に、人間の細胞の分裂に制限を加えられなけれ
ば、洪水前と同じくらい長生きできたのではないかと思います。

細胞の問題だけではなく、気象など地球の環境も激変したわけで、洪水後、人体に有
害な環境になり、これによって、人間の寿命が短縮されたということもあるかもしれ
ません。

 

 

2003年11月4 日

 

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