領土回復預言

 


イスラエルの領土回復預言は今日適用できるか

> 1948年のイスラエル建国は、創世記12章2節、エゼキエル書39章25節と関係があ
> りますか?
> また、創世記15章18節のアブラハムへの領土の約束は今も有効なのでしょうか?

キリストにおいて、アブラハムへの約束は成就しました。
キリストは永遠のユダヤの王であり、世界の王でもあります。
「天においても、地においてもいっさいの権威が与えられた」と宣言されています。
全地はキリストに与えられ、アブラハムに約束された祝福はキリストにおいて成就しました。
千年王国の発展と再臨と最後の審判と復活と永遠の御国の到来以外は、すべてことごとくキリストにおいて成就しています。
それゆえ、ユダヤ人にとって、残された預言とは、異邦人の数が満ちた後、ユダヤ人が民族としてキリストの体に組み入れられ、世界が復活するということです。

メシアニック・ジューの人々が言うような、旧約聖書の数々の領土預言、神殿再建、犠牲制度の復活などは、もはやありえません。これは、キリストにおいてすべて成就したのです。
エゼキエルが預言しているとおりに、これから神殿が再建されて、犠牲制度が復活するならば、「それでは、キリストの犠牲とは一体何だったのか?」という重大な問題が生じます。
新約聖書によれば、キリストの体が神殿となったのではないか?
犠牲はキリストにおいて成就したのではないか?
キリストは全地の所有者になったのではなかったか?

> エルサレムが東西統一されたままイスラエル共和国の永遠の首都であるというのは、
> 聖書的といえますか?
> これらのことがもし聖書に厳密にかなっていないのであれば、ほとんどのメシアニッ
> クジュ‐の方々は聖書的根拠
> を失ってしまう可能性があります。

イスラエル共和国は、聖書の領土回復預言の成就として位置付けるのではなく、「世界の弟子化」(マタイ28・19-20)命令の中で位置付けるべきと考えます。

キリストは弟子たちに、世界のすべての民族を弟子とせよ、との命令をお与えになりました。
現在進行している歴史は、この弟子化の過程であり、その中にユダヤ人も含まれているということです。

「それでは、もはやユダヤ人と他の民族の間には差異はなくなってしまったのか。ゲルマン人や中国人が弟子化されることと、ユダヤ人が弟子化されることには、聖書的に見て差異はまったくなくなっているのか。」という疑問が出るでしょうが、聖書は、差異があると述べています。

「もし彼らの違反が世界の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となるのなら、彼らの完成は、それ以上の、どんなにかすばらしいものを、もたらすことでしょう。 …もし彼らの捨てられることが世界の和解であるとしたら、彼らの受け入れられることは、死者の中から生き返ることでなくて何でしょう。 」(ローマ11・12、15)

ユダヤ人の回復は、世界の最終的な祝福につながるのです。世界は、「死者の中から生き返る」のです。


 

 

2003年05月12日

 

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