私がＨＰを立ち上げた当初からかなり長い間ニュースレターを読んでくれていたある大学の先生が書いたものを最近読んだが、終末論についてまったく私の主張を無視していたのでがっかりした。

どうやら、ポスト・ミレは、日本のクリスチャンにとって高いハードルのようである。

しかし、「地を従えよ」との歴史的使命を実現するためには、クリスチャンはポスト・ミレを受け入れなければならないのである。

今後、世界がキリストによって聖化されるためには、文化の基礎を担う科学の領域において、ヒューマニズムとの戦いは避けられないだろう。

アムステルダム自由大学教授ヘルマン・ドーイウェールトは次のように述べた。

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…重要なことは、科学思想を聖書的・キリスト教的に改革することである。
　しかしながら、これを行うには、科学の内に働き、自分を邪魔するすべての者を、科学者仲間のうちから除こうとしているヒューマニズムの霊との間に、熾烈な歴史的及び文化的戦いを戦わねばならないのである。

　キリスト教信仰の側が自らすすんで、何世紀にもわたってヒューマニズムの中に取り込まれようと努めてくれたおかげで、ヒューマニズムは独自の科学を発展させることができた。

　科学的研究において、人々の間で尊敬を得たいと望むがゆえにキリスト・イエスの御名を恥じるクリスチャンはみな、西洋文明の偉大な要素の一つである科学を御国のために自らの手に取り戻そうとする熾烈な戦いの中において、まったくの役立たずになるだろう。しかしながら、「わたしには、天においても地においても一切の権威が与えられている」と言い、「勇気を出せ！わたしはすでに世に勝ったのである」と言われるお方を信じる信仰を完全に働かせるならば、我々にとって、この戦いは必ず勝利に終わるのである。（Herman Dooyeweerd, The Collected Works of Herman Dooyeweerd, Series B, Volume 1, p. 104. (Ceredigion, Wales: The Edwin Mellen Press), 1997）
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もしポスト・ミレ的信念がなかったならば、ドーイウェールトはこのようにクリスチャン側の勝利を断言できなかっただろう。

文化の再建において、ポスト・ミレは欠かせない。

文化的戦いにおいて勝利するとの確信がない限り、クリスチャンは戦場には向かわないだろう。ポスト・ミレは、自分の人生が勝利するかどうかを分ける分水嶺である。

2003年05月13日