全体的な背景からイラク戦争を見るべきだ
侵略戦争はないのだから、ブッシュ政権のイラク攻撃は正当化できる、という意見にまったく賛同できないのは、侵略戦争というものが存在しないということそのものが間違いであるというだけではなく、ブッシュ政権にいたる19世紀から一貫して継続してきたアメリカの世界戦略に対してクリスチャンがノーと言えなくなるからである。
世界中に戦争をばらまき、対立を解決する過程で、世界の様々な地方を支配しようとする人々の野望を認めるならば、我々は、自ら「王はキリストではなく、アメリカである」と告白することになるのだ。
我々は、非常に長いスパンにわたって一貫して活動するこれらの人々の野望をまず明らかにしなければならない。そして、それに対してどのような有効な政策があるか調べなければならない。
そうしなければ、短期的な見方で「戦争反対」と叫んでも無意味だからだ。たとえば、民主党が政権をとったとしても、小沢氏などは国連中心主義者だから、結局、世界統一の野望に抵抗する勢力にはなり得ない。
もっと視野を広くして、全体的な背景や文脈を考慮しつつイラク戦争を見るべきなのだ。
2003年11月27日
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