トラウマを消す技術発見?
本日発信の「シオンとの架け橋」によると、「ワイツマン研究所のチームが、動物実験で選択的に記憶を消す方法を発見。もし人間に適用できれば、トラウマ体験を消去できるのではないかと期待されている」(http://www.zion-jpn.or.jp/mac001.htm)らしいが、もしこれが本当ならば恐ろしいことである。
権力者が人間の記憶を悪い目的で操作できることになる危険性があるのはもちろんのことだが、善用されたとしても、神が与えた人間の記憶のメカニズムを変えることは自然の秩序を乱すことになることにならないだろうか。
トラウマは人間にとって必要である。トラウマがなければ、人は神を恐れなくなる。ネブカデネザル王が神を恐れるようになったのは、自らの権力を誇り、傲慢になって、7年の間、人間の心を奪われて野獣と同じ生活を強いられたという苦い体験があったからである。
パウロが謙遜になったのは、自分がクリスチャンを迫害したという致命的な失敗があったからである。
トラウマは、人間を人間らしくする神の道具である。この道具を人為的に失うことが許されるならば、人間は体験から何も学ぶことができなくなり、本当の破滅がやってくるだろう。
小さな失敗を体験することによって、人間は究極的な破滅――つまり、地獄――から救われるのである。
人から回心のチャンスを奪うこの人間の技術はサタン的である。
しかし、たとえ人間が自分のトラウマを消すことができるようになっても、神は人間を救うために別の方法を用いて人間を謙遜に導かれることだろう。
2003年08月26日
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