プレ・ミレは、あらゆる運動をスポイルする
あらゆる「改革」という名のつくもの、たとえば、社会制度改革、教会改革、医療改
革、は、プレ・ミレと組み合わされる時に、破壊される。
「○○を改革しよう!」と叫ぶが、最後に「しかし、それらはすべて大患難時代に破
壊され、サタンの支配に屈することになるだろう」と付け加えるからである。
伝道活動も同じである。プレ・ミレと結び合わされる時に、伝道は破壊される。
「日本の一千万人救霊のために立ち上がろう!」と叫ぶが、最後に「しかし、終末に
愛は冷え、人々は信仰を捨てるようになるだろう」と付け加えるからである。
プレ・ミレは、クリスチャンの心の中に暗い影を落とす思想である。
あるクリスチャンがプレ・ミレを捨てた時に、「なんか、頭の上に暗い雲がかかって
いたのが晴れたような気がします」と言った。私も同じ体験をした。プレ・ミレを捨
てることによって、未来が突き抜けて見えるようになった。
今日、日本とユダヤについて考える多くの団体は、プレ・ミレである。そのため、こ
れらの団体の目的や意義は、結局趣味や同好会の域を出ないのである。
なぜならば、「日本は、ユダヤと古代においてつながりがあった。日本の基本文化は
ユダヤである。」と述べても、「しかし、大患難時代に我々のすべての活動は挫折す
る」と付け加えるのであるから、結局、実質的に「我々の活動は未来の日本を切り開
くためのものではありません」と告白していることになるのである。つまり、しばら
くの間、同好の人々を集めて、昔の文献を調べながら、互いに情報を交換し合うサー
クル活動で終わってしまうのである。
もし、本当に未来の日本を作り、日本を改革しようとするならば、ポスト・ミレに立
つ以外にはない。ポスト・ミレは、大患難でサタンが勝利するなどという教えを唱え
ていないからである。ポスト・ミレは、クリスチャンを王と考え、クリスチャンの活
動は、聖書に基づく限り、必ず成功し、世の中を改革し、明るい未来を切り開くこと
ができる、と教えているからである。
すべてのクリスチャンの団体は、プレ・ミレを捨てて、ポスト・ミレに切り替えるべ
きである。
2003年10月29日
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