プレテリズムの聖書解釈14


<O様>
4)黙示録11:3〜12の「ふたりの証人」は誰を指すのでしょうか?モーセとエリヤな
のでしょうか?

<tomi>
(1)
黙示録11章は世界の終末に起こることについて述べていると考える意見が今日大多数を占めていますが、この個所は、もうすでに紀元1世紀に起こったことなのです。
どうしてそのようなことが言えるのでしょうか。

黙示録11・15では、「世界の王国は主の王国となり、彼のキリストの王国となった。彼は永遠に支配される。」とありますので、キリストの王権が確立したことが宣言されています。

聖書の他の個所でキリストの王権が確立されたことを宣言した個所があります。

マタイ28・18において、イエス・キリストは、「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。」と宣言されました。

また、パウロは、「しかし、キリストは、罪のために一つの永遠のいけにえをささげて後、神の右の座に着き、 それからは、その敵がご自分の足台となるのを待っておられるのです。」(ヘブル10・12)と述べています。

つまり、復活のイエスはすでに紀元1世紀に世界の王となられた、と聖書は証言しているのです。

また、黙示録11章は、クリスチャンも王となったと述べています。

黙示録11・16には、「神の御前に王座に座っている24人の長老」とあります。
長老とは、クリスチャンを代表する存在です。
『ギリシャ語小辞典』(織田昭)によれば、「長老」を表すプレスビュテロスという言葉は、「指導者としての年寄り」「七十人議会の議員」「市の指導者たち」「教会の長老」を表します。

黙示録において、天における神の御座の周りには24の座が設けられ、24人の長老が座っていました。
つまり、クリスチャンの代表者が王座の周りにいるということは、クリスチャンもキリストとともに王であることを象徴しています。

このことを、パウロはエペソ書において証言しています。

「(神は)私たちを・・・キリスト・イエスにおいて・・・ともに天の所にすわらせてくださいました。」(エペソ2・5−6)

つまり、これらの個所から、黙示録11章は、すでに新約聖書が記された当時(紀元1世紀)に成就していた状況を表現しており、現在流行の「世界の終末において成就する」という解釈が間違いであることは明らかです。

 

 

2004年11月25日

 

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