教育責任を果たしたか?
日本のクリスチャンも牧師も教理教育をまったくなされていない。
これは驚くべきことだ。
そのため、再建主義への批判は、その99%が、既存のカルヴァン主義神学への批判になっている。
スコットランド長老教会ですらそうだ。
だから、「再建主義論争」などと銘打ってブログを出している人がいるが、あれは再建主義論争ではなく、カルヴァン主義論争である。
批判者のうちで、再建主義の主張とカルヴァン主義の主張の違いを明確にできる人は一人もいない。
それだけ無知なのだ。
この傾向は、日本だけではない。世界のクリスチャンがそうだ。
これは、教理的ブラックアウトの戦略の成果だと思う。
つまり、福音派などファンダメンタリズムの間には、信徒を無知蒙昧のままに放置するという戦略があったのだと考える。
こういう無知と無学がもととなって、キリスト教への誤解がはびこり、それが三浦綾子などを通じて増幅されて、クリスチャンの間に異端として認識されないままにはびこった。
十分の一献金の正当性とか、カルヴァンの二重予定説なんてのは、基本中の基本だ。
それすらも教育されていない。
全員、愚民のまま放置されたということだ。
戦後福音派の牧師は、教育に関して責任を果たしてきたとは到底思えない。
2010年5月29日
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