消費税増税にホイホイと賛成する前に2


今、日本は敗戦以来の国難を迎えている。

いや、国の経済の規模から考えて、国の財政再建に失敗すれば、世界を大きな混乱に巻き込む恐れがあるのだから、それ以上だ。

日本はこれまでマルクスという偽預言者の言うことを聞いて、サタンに騙されに騙されてきた。

「一人が万人のために、万人が一人のために」とかいうスローガンをまにうけて国を媒介者とした福祉制度を築き上げてきた。

これだけマルクス主義の失敗例を見ながら、まだ役人や政治家、経済専門家らが、累進課税、相続税、年金制度、国有企業に執着し、スウェーデンやデンマークを模範と考えているのはなぜか。

「洗脳」されたからだ。彼らは、もう救いがたいほどの強烈な洗脳を受けてきた。

たとえば、我々が義務教育を受けていた時の社会の教科書を思い出してみよう。

「公共投資によってアメリカは恐慌を脱した。ソ連は社会主義だったので恐慌に陥らず、世界戦争にも巻き込まれなかった。」

このような見事な「アカ教育」を小さい頃からずっと受けてきたために、東大を出た人間でも、なかなか目が覚めない。

話は子供でも理解できる。

経営のプロで、自分の財産を完全な自己責任で管理し、実績を残してきたAさんと、自分の財産でもないお金を責任をまったく負うことなく管理し、その結果多額の借金を作ってきたBさんがいます。あなたは、自分の虎の子をどちらに預けますか?

「税金を増やせ」ということは、「Bさんにどんどん預けろ」と言っているようなものだ。

累進課税のマルクス主義の国家とは、生産的で有能な経営者のお金を奪い取って、そのお金を経営に関してはずぶの素人の役人に任せようとする自殺国家である。

普通、経営に成功したら、大きな収益というご褒美が返って来るが、累進課税制度の国家では、逆に成功すればするほどますます奪い取られる。

聖書のたとえでは、主人から預けられたお金を大きく増やせば増やすほど、大きな報酬が与えられる。

「それで、イエスはこう言われた。「ある身分の高い人が、遠い国に行った。王位を受けて帰るためであった。
彼は自分の十人のしもべを呼んで、十ミナを与え、彼らに言った。『私が帰るまで、これで商売しなさい。』
しかし、その国民たちは、彼を憎んでいたので、あとから使いをやり、『この人に、私たちの王にはなってもらいたくありません。』と言った。
さて、彼が王位を受けて帰って来たとき、金を与えておいたしもべたちがどんな商売をしたかを知ろうと思い、彼らを呼び出すように言いつけた。
さて、最初の者が現われて言った。『ご主人さま。あなたの一ミナで、十ミナをもうけました。』
主人は彼に言った。『よくやった。良いしもべだ。あなたはほんの小さな事にも忠実だったから、十の町を支配する者になりなさい。』
二番目の者が来て言った。『ご主人さま。あなたの一ミナで、五ミナをもうけました。』
主人はこの者にも言った。『あなたも五つの町を治めなさい。』」(ルカ19・12-19)

しかし、マルクス主義の国では、これとまったく逆のことが起きる。

大きく増やせば増やすほど、経営者が有能であれば有能であるほど、報酬はますます減る。

そして累進課税として搾取されたお金は経営に関して無能な人々の手にわたり、無駄なことや非効率的な仕事に使われる。

こんな制度の国が失敗しないはずがないじゃないか?

国の財政を健全化させたいなら、まず考え方を健全化させなければならない。

 

 

2004年11月10日

 

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