この10年を振り返って
今から10年前まで、私はいわばぬるま湯にいた。
神学校に入ったころに、サポートしてくれる人がたくさんいた。大きな教会にいたからだ。
クリスチャンはみな善人で、素晴らしい人々だった。(教会として当然のことだが、)教会の中で財布を放置していても誰も盗まない。
その後移った教会においても、教会の人々は素晴らしい人々ばかりだった。
私の家族や一部の親族はクリスチャンだから、みな善良な人々である。
このような環境の中で育ち、ある時突然世の中の現実に放り込まれた。
10年前、本格的にこの活動を開始したとたんに、それまでサポートしてくれた善良なクリスチャンの会社の社長の会社が傾きはじめた。社屋を奪われ、追い出され、一文無しになった。次々と私の支援者が没落していった。
その代わりにやってきたのは、詐欺師たちだ。平気で人の車を乗り逃げする人間。給料を払わないでとんずらする人間。私とともに活動していた人は騙されて巨額の借金を背負いこまされた。
ある有名な伝道活動をしている事業家は、約束の仕事を仕上げたとたんに、値引きを要求してきた。
ある有名な教会の教会員は、指定された仕事のほかに様々な雑用を無料でさせた。しかも、仕事の方法や手順を紙に書けという。こちらの手の内を覚えて、自分でやる魂胆だ。
サポートしてくださる数少ない忠実な信仰者を除けば、私の日々の現実は、裏切りと騙しと契約不履行の連続だ。
この10年で私の環境はことごとく変わってしまった。
10年前に長崎で「自分を捨てて自分の十字架を負ってわたしに従いなさい」との御言葉が与えられた。
そして、原爆記念館を見学に行く予定が、キリシタンの殉教の足跡をたどることになった。
なぜだろう?当時わからなかった。
しかし、その後の歩みを見れば明らかだ。つまり、ある意味において、あれから本格的な戦いの時期に入ったということだ。
世界の状況を見ても、2001年に911事件が起こってから、サタンが最後のあがきをやっているように見える。
2000年を境に日本の置かれている状況はますます厳しいものになった。
神が私に与えてくれる様々なインスピレーションが多く、また、高度になればなるほど、私の周りの状況はますます悪化している。
イスラエルの正統派のユダヤ教徒が、クリスチャンと手を結ぶなどというとんでもないことをはじめとして、様々な画期的な出来事が起こった今年、周囲では様々な問題が起こった。
まさにヴァン・ティルが言うように、「認識論的にクリスチャンとノンクリスチャンの乖離は時間とともに大きくな」った。
ヒューマニズムの正体が次々と明らかになり、年金問題を通じて社会主義の本性が如実に現れ、国連を通じての世界統一政府への道はますます現実化しつつあると同時に、日本の国体の真実、ユダヤ人の回復は顕著に進展した。
プラスとマイナスの動きがますます激しくそれぞれの方向に進んでいる。
昔灰色だったものが、白と黒にはっきりと分かれはじめた。
この傾向はこれからも続くだろう。
今後、サタンは最後のあがきに、とんでもないことをしでかすだろう。
願わくば、その中においてクリスチャンと日本を守ってくださるように。
2007年12月1日
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