市場競争は我々の生活を豊かにする2


「農業保護を止めると、農家の経済が崩壊し、路頭に迷う人がでてくる。だから、農業を保護しなければならない」ということで自民党はずっと農家を保護してきた。

それによって、農家は競争力が低下し、かえって生き延びることができなくなった。

農村の過疎化の原因の一つは、保護と業界内の閉鎖的な慣習などによって、新規参入ができないことにある。

政治によって守られるということは、長期的に見て「自殺」なのである。

消費者の視点から見れば、我々は、関税で保護されているために通常の何倍も高い米を食わなければならない。日本人の主食である米が高いということは、非常に多くの商品の値段の高騰につながっている。

政治的保護は、保護される側にとっても、消費者にとっても悪いことだらけである。

市場開放することによって、既存の秩序は崩壊するだろうが、シャッフルの後に、新しい秩序が必ず生まれる。

その秩序は、以前と比べて、はるかに効率的で消費者にとって有益である。

新規参入が容易になれば、若者が新しい可能性を求めて農村に来るだろう。

創意工夫により、外国産の米や野菜に対抗できる良質で低価格の商品も生まれることだろう。

政治家は余計なことをせずに、農業の自由市場化を進めるべきだ。

 

 

2006年11月4日

 

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