アンフェアなルールは停滞の原因である
今のジャンプ競技は、いんちきである。
身長の高さに応じて、スキー板の長さが変わるというルールは、公平さというスポーツの基本原則を破っている。
JOCは、このルールを改正するように働きかけるべきだ。
スポーツに人為的な要素がからめばからむほど、長い目で見て、その競技は人気を失う。
これは政治やビジネスの世界と同じだ。
誤解が多いので、はっきり言おう。
スポーツでも政治でもビジネスでも、どの世界においても、競争はフェアでなければならない。
フェアさを失うことは、その競争そのものを殺し、その社会の発展性を減らすことである。
身分制度は、有力者の権利を恒久化させるために作られたシステムであるが、士農工商によって、人々の職業選択の自由を奪うことによって、その国の中の優秀な人材が埋もれてしまい、諸外国との競争に敗れることになる。
天下りなどによって、今作られつつある既得権益の恒久化は、無能な業者を生き残らせ、有能な業者の成長を妨害することであるから、総合的に見て日本の国力を減らすことになる。
発展する社会を永続化させるためには、既得権益者の専横を防ぐことが必要であり、その意味において独占禁止法は重要な法律である。
業界のリーディングカンパニーは、自分の会社の独占化をはかるために、政治家を動かして法律を作らせる。
たとえば、ハンバーグの会社は、同業他社の過当参加を防ぐために、食品衛生に関して非現実的に厳しい基準を作成し、資本力がない企業の参入を防止する。
こういった政治力による参入者排除は、ジャンプ競技における先のルールのように、その業界の活力を長期的に奪っていく。
相撲も、外国人の参加により、一時の人気凋落から脱しつつある。
できるだけ門を広げ、えこひいきをせず、誰もがフェアに参加させないと、競技そのものの人気が落ちて、自分の首を絞めることになるのだ。
2006年2月19日
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