日本に関する仮説20


飛鳥昭雄氏の『失われたカッバーラ「陰陽道」の謎』によると、ユダヤ・カバラ思想において、生命の樹は、3本の柱と、3層の階層からなっている。

(ご注意:私はカバラ信奉者ではない。ユダヤ教が日本に与えた影響を述べているだけであるから、誤解されないよう願う。)

3本の柱は、左から「峻厳の柱」「均衡の柱」「慈悲の柱」といい、絶対3神を表す。

3層は、上から「至高世界」「中高世界」「下層世界」を表す。これは、至聖所、聖所、幕屋の敷地内に対応する。

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この3x3の構造は、ユダヤ思想の世界観において中心的である。

七五三は、この3x3の桝目の中でどの列を足しても15の同数となる5を中心とする最小単位の数列の中心であり、この桝は、生命の樹の数字版である。

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この生命の樹は、人間の形として表現されることもある。この人間を「アダム・カドモン」という。これは人間の形をした生命の樹である。

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@は「王冠」を表し、人体の頭頂部にあたる。
AとBはそれぞれ「知識」と「理解」を表し、人体の脳にあたる。
CとDはそれぞれ「慈悲」と「公正」を表し、人体の心臓の右半分と左半分にあたる。
Eは「自己」を表し、人体の太陽神経叢の真上にあたる。
FとGははそれぞれ「永遠」と「反響」を表し、人体の右脚付け根と左脚付け根にあたる。
Hは「基礎」を表し、人体の性器にあたる。
Iは「王国」を表し、足元になる。

普通、アダム・カドモンは神の栄光に対する姿勢として、後ろ向きになっている。カバラに接する者は、常に謙虚でなければならないということを示している。

日本の陰陽道が使う呪術に人形があるが、これが折り紙のルーツであるという。安部晴明が用いた「式神」は、紙で作った神、つまり、人形であった。人形を使う儀式は、身代わりの儀式であり、怪我や病気、穢れた部分に人形を当てることによって、人形に患部を移す。
人間の病を負った人形は、川に流して処分する。

陰陽道の人形は、漢波羅(カバラ)のアダム・カドモンである。
アダム・カドモンが人間の身代わりになったとき、それはイエス・キリストになる。

陰陽道のシンボル五芒星は、「木火土金水」という「陰陽五行説」を象徴していると同時に、それは、人体をも象徴するという。人間が手と足を広げている姿を表す。京都の大文字山の「大文字焼」の「大」の字は、漢字の大ではなく、五芒星の簡略化した形である。その証拠に、大文字焼の起源に、晴明神社がかかわっている。

平安京は、その誘致、設計、人材、人夫の食料、すべてにわたって秦氏によって行われた。秦氏は、アブラハム小辻教授によれば、ユダヤ人であり、京都の建設者秦河勝は聖徳太子の側近であった。

元京都埋蔵文化財研究所所長の杉山信三氏は、京都の舟岡山付近で平安京の失われた大路を発見し、さらに太秦や吉田神社付近でも大路跡を発見した。そのため、杉山氏は、平安京が奴凧形をしていたと発表。「平安京=人形説」を唱えた。(下図は、記録に残されている平安京当時の見取り図)

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平安京という名前は、エルサレムのそれと同じ意味である。(Jerusalem = 「Uru(city) + shalom(peace)」(Heb and Eng Lex. of OT, BDB, Oxford)=平和の町である。)

日本文化が、いかにユダヤ・カバラ思想の生命の樹に影響されているかお分かりであろうか。

私は、日本はカバラの国ではないかと考えている。我々日本人はまったく気づいていないが。

 

 

2006年3月15日

 

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