偽証するな


私の父親はかつて軍人で、あの戦争において米国が行ったことに理不尽を人一倍感じてきた人間として、アメリカ人にいつも次のようにたずねることにしている。

「自分が大量虐殺などの人道的な罪を犯して、人道に対する罪で日本を裁き、自分自身を裁かなかったことについてどう思うか」と。

私に洗礼を授けた宣教師はこう答えた。

「アメリカも同じことになるでしょう。神様は正しく裁かれるでしょう」と。

米国の良心だと思う。

あの戦争で米国が犯した最大の間違いは、復讐を裁判形式にしたことだ。

戦争の復讐裁判では、どうしても「偽証」をせざるをえない。

たとえば、日本側弁護団は米国側に向かって「この中に原爆を落とした人間がいる!」と叫んだ。

裁判長は原告に不利な発言を封じた。

東京裁判は、明らかに事後法に基づくものであり、理不尽きわまりないものである。

理不尽をごり押しするから「偽証」をせざるをえない。

そうすると、神の裁きを招く。

十戒の第9戒は偽証罪の禁止である。


あなたの隣人に対し、偽証してはならない。(申命記5・20)

不公正な裁判をすると、必ずのろいが来る。

単純な復讐よりも、裁判という形式を取ることによって、アメリカには何十倍もののろいがかかっている。

戦争時の捕虜虐待によって多くの日本人が裁かれ処刑されたが、アメリカも同じことをした。

英雄アイゼンハワーがドイツ人捕虜100万人を故意に殺害したという事実が報道された。

アイゼンハワーが約100万人のドイツ兵士を第二次世界大戦後ドイツが敗戦した後に故意に殺害した証拠を見たことがあるだろうか。

『サタデー・ナイト』紙が1989年9月号でこの大量虐殺について報じた。ここに同紙の写真を掲載する(これらの画像が何を意味するか判断してほしい)。
http://www.erichufschmid.net/TFC/Eisenhower-death-camps.html

このページの写真をクリックして順に見てほしい。

屋根のない場所で米軍に監視される無数の捕虜と、その死体が写し出されている。

証言では、中に子供や妊婦の姿もあったという。

ほとんど食料と水を与えなかったので、ばたばたと倒れていった。火をたくことも禁止されたので寒さで倒れた人も多かった。

同じ罪を犯した者が、その罪で人を裁くとどのようなことが起きるか?

自分が下したのと同じ裁きを身に受けるということだ。

アメリカが犯した大量虐殺は、歴史上類を見ない。

だから、日本やドイツよりもはるかに大きな裁きにあうだろう。

文明国の体裁を整えるために復讐を裁判形式にしたのは決定的な間違いだった。

神は裁判で偽証する人間を必ず裁かれる。

 

 

2009年2月25日

 

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