聖書的世界観に基づく運動に参加してほしい2
先日、聖書的運動に参加するために職を変え、すべてを捧げて御国建設を実行するとの尊い決意をされたある兄弟と東京で面会した。
兄弟は、10年ほどこのサイトの会員であられる。
具体的に今計画を実行しつつあり、そのために会社を興す予定であられる。
きわめて重要な働きであるから祈っていただきたい。
カルヴァンが聖書的なキリスト教思想を確立して、それが市民革命として実現するまでに100年かかった。
思想は実現までに時間がかかる。
マルクスが悪魔的思想を編み出してからそれが共産主義革命として実現するまで60年から100年かかった。
思想は、現実化せざるをえない。
思想は、神から来るか、それとも悪魔から来るかいずれかだ。
私は、そのことを1985年ころに分かった。
それ以来、この考えは変わらない。
この世界に存在するすべてのものは、思想に基づいている。
巨大なビル、巨大な橋、みんな設計図がある。
設計図を描いたのは人間だ。
その設計図は、人間の考えから生まれる。
だから、形あるものすべてが考えが先にある。
神がわれわれにある思想をお与えになったならば、それは、必ず成就する。
「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。」(ピリピ2・13)
順番は「志を立てさせ」→「事を行わせてくださる」である。
神の邪魔をするものは誰もいないから、神が志を立てさせてくださったら、必ず成就する。
もちろん紆余曲折はあるだろう。
現実問題として小さな失敗はいろいろあるかもしれない。
しかし、最終的には自分が神から与えられた思想は成就する。
サタンが妨害しても、必ず成就する。
だから、自分の内側にある「聖書的な」思想が浮かんだならば、しかも、それを実現しようとし、実際に行動に移すならば、必ず成功する。
思想が浮かんだだけで、何もしなければ、裁かれる。
「1ミナを土に埋めた」悪いしもべのように。
神から思想を与えられたのに具体的に行動に移さなければ、あなたの人生は失敗する。
行動に移せば、それを神は必ず用いて神の国建設に役立ててくださる。
行動にはいろいろある。
牧師や教師になる人。長老になる人。預言者になる人。捧げる人。歌う人。宣伝する人。・・・
自分の賜物は何か。
賜物以外のことを行ってもむなしい。
よく実業以外はだめだ、という人がいる。
「芸能人など虚業だ」「歌舞伎役者など河原乞食の類だ」とか。
われわれは、みな違う。
建物の柱とか土台石などは見てくれが悪くても家を支えれば機能する。
しかし、人に訴えて、魅力的に見せるには、外壁、化粧板が必要だ。
芸能人や役者などは、この外壁や化粧板にあたる人々なのだ。
だから、それは虚業ではない。
よい製品があっても、魅力的に見えるように宣伝する人が必要である。
このように、神の国の拡大のためには、いろんな人が必要である。
自分が何のために召されているか考えてほしい。
ある人は10代や20代でそれを悟る。しかし、だいたい40代にならないとはっきりとは分からないものだと思う。
不惑の40歳になると「自分はこれで行く」と分かり動かなくなる。
そういうものじゃないだろうか。
私は、組織作りとか、セレモニーが非常に苦手である。
だから、結婚式の司式を頼まれても断っている。
絶対にやりたくない。自分に向いていない。
組織を作る才能のある人は、人の才能を見抜いて、適材適所に配置するのが得意だ。
そういうタイプの人は、組織に必要なすべてについてするどい感覚がある。
だが、私は、そういうものが面倒でならない。
ストレートに本質にたどり着くことを最優先する性格だから、組織の中では摩擦を起こすことになる。
根回しとか、人間関係とかに配慮するタイプではない。
自分は思想の提供に向いている。
ものごとの順番はこうだ。
思想の提供(学者)→宣伝・解説(神学校・大学・学校の教師)→実行に移す人(政治家・牧師・社長)→その下で働く実戦部隊(国民・信徒・社員)
それぞれに支援者が必要だ。
経済的なバックアップがなければどの段階においても頓挫する。
今、日本各地にこのような運動を開始されたクリスチャンが起きている。
神の国はこのような一つ一つの働きの集合である。
ぜひ、世界をサタンの手から奪還する運動に参加してほしい。
2010年12月25日
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