科学の発展と聖霊の一般恩恵
ヒト皮膚から万能細胞ができたという。
京都大再生医科学研究所が新たな“万能細胞”を作製した。医療応用面では、生殖細胞を材料にする倫理的問題を回避できる点で意義は大きい。クローン技術を使わずに細胞を発生初期の状態に戻し、発生生物学の謎だった「初期化」の解明に手がかりを与えた。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071120it14.htm
山中教授らは、やはり万能細胞として知られる「胚(はい)性幹細胞(ES細胞)」の中で、重要な働きをしている4個の遺伝子に着目。30歳代の白人女性の顔から採取した皮膚細胞(研究用市販品)にウイルスを使ってこれらの遺伝子を組み込み約1か月培養したところ、ヒトES細胞と見かけが同じ細胞が出現した。
培養条件を変えることにより、この細胞が、神経細胞や心筋細胞などに変化できる「万能性」を備えた「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」だと確認した。作製効率は皮膚細胞約5000個につき1個で、臨床応用するのに十分という。
これまで再生医療で脚光を浴びていたES細胞には〈1〉人間に成長する可能性がある受精卵を壊して作るため、倫理的な批判を伴う〈2〉移植に使うと拒絶反応が避けられない――という問題があった。クローン技術を利用するクローンES細胞を使うと拒絶反応を回避できるが、材料となる卵子の確保が困難だ。iPS細胞なら、これらの問題をすべて克服できる。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071120it14.htm
2007年11月22日
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