イエズス会とグノーシス思想
イエズス会の創立者イグナチウス・ロヨラは、スペインの秘密結社ロス・アランブラドス(Los Alumbrados)のメンバーであった。ロス・アランブラドスは「啓蒙された人々(the enlightened ones)」という意味である。このalumbradosは、英語に文字通り訳せばIlluminatedである。フランスにおけるアランブラドスは、lluminesと呼ばれた。
アランブラドスは、15−16世紀のスペインにおいてキリスト教の神秘主義者を示す言葉であった。 歴史家マルセリノ・メネンデス・イ・ペラヨは、アランブラドスの起源が初期のキリスト教において異端とされたグノーシス思想にあると述べている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Alumbrados
グノーシス思想において、イルミネーション(啓蒙illumination)は重要な意味を持ち、(キリストの贖罪によるのではなく)真の神に到達できる方法である。
ここから、我々は、グノーシス―アランブラドス―イグナチウス・デ・ロヨラ―イエズス会の流れを見ることができる。
法皇がイエズス会の強力なバックアップを受けているということから、ローマ・カトリックがグノーシス思想によって冒されたのは明らかである。
2009年3月1日
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