現代人の陥りやすい認識論上の罠


http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/406.html

このBさんは、典型的なジョン・ロック以前の近代啓蒙主義の「人間理性絶対主義者」です。

つまり、「人間の理性は、万物を裁く権利と義務がある」という考え方で、いかにも正しいように見えますが、イギリス経験主義によって17世紀に完膚なきまでに徹底的に叩き潰された考え方です。

クリスチャンとして我々は、「聖書に照らして自分の考え方を反省する」という態度がもっとも正しい考え方でしょう。

これは「自虐」でも何でもありません。

「自分のものを含めて、人間理性は堕落しており、正しく判断することができない」という前提から出発しない限りクリスチャンは正しい認識論を身につけたとは言えません。

「人間理性絶対主義」に立てば、聖書すらも人間が評価することができるということになり、この思想を受け入れると、キリスト教は、いわゆる「リベラル化」します。

このBさんの考え方は、一見すると謙遜で、理性的のようですが、現代人が陥りやすい非常に危険なわなに陥っていると言えるでしょう。

それから創世記でアダムとエバが食べたのは「りんご」ではなく、「善悪の知識の木の実」です。

聖書をはなから寓話として見ていないのでこういった誤りをするというのも現代人らしい。

自分自身で「内省」がまったくできていない。

 

 

2005年5月12日

 

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