フルプレテリズムの根本的な間違い2


フルプレテリズムを信じると、いろいろな弊害が生じるだろう。

まず、聖書を我々に適用可能な書物として読めなくなる。

なぜならば、すべては紀元70年に起こってしまったから、我々にはやることがなくなってしまうから。

紀元70年以降に生活する我々は、いわば隠居のようなものだ。退職してやることがなくただ時が過ぎるのをまつ。

キリスト教から一切のモチベーションを奪う教えである。

それから、もう一つ。この教えは実質的にマニ教である。

マニ教とは、善悪が永遠に戦い続けるという教えである。

聖書的キリスト教は、最終的に善が悪に勝利し、永遠の世界において罪や汚れはいっさい取り除かれるとする。

しかし、フルプレテリズムは、この我々の目の前の世界が永遠に続くというのだ。

なぜならば、紀元70年において新天新地は到来し、世界は「実際的にも」回復したから。

これからも、永遠に世界には殺人や戦争、ポルノがはびこりつづけるという。

勘弁してくれ、と言いたくなりませんか?

こんな世界が永遠に続くなんて。

 

 

2008年2月6日

 

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