石原都知事こそ処分に値する


今やっていた『報道ステーション』で石原都知事が、「日の丸、君が代は国旗、国歌として法律で制定されているのだから、その掲揚や斉唱の際には、職員が起立して斉唱するのは当然である。この指示を出した教育委員会に反対する者は処罰されるべきだ」との内容のことを言った。

たしかに、日の丸、君が代は日本の国旗、国歌として法律で決められている。

http://constitution.at.infoseek.co.jp/kokkikokka.htm

しかし、「起立して斉唱する」ことまでは法律で定められていない。

いや、行事において上司の指示に従わないわけだから、処罰されてしかるべきだ、と言うかもしれないが、東京都の職員であっても、憲法において基本的人権の一つとして「思想・信条の自由」を保証されており、日の丸、君が代に同意しない場合には、その斉唱と起立を拒否することができるわけだから、処罰は不当である。

さらに、石原氏は、「憲法なんてのは、他人が作ったもので、こんなものを重んじる必要などない」という内容の発言(*)をしたが、これは、自分の先ほどの発言と矛盾している。

かたや「日の丸、君が代は法律で定められている」と法律を盾に取って自分の行動の正当性を主張しながら、その法律の大原則である憲法を平気で批判し、無視している。

しかも、彼は公務員である。公務員が憲法を無視してよいのか。

これこそ問題発言ではないか?

マスコミは、この憲法軽視発言を重大視すべきだ。

この石原都知事こそ、処分・免職に値する。都民は、リコールを提出すべきだ。

こういう発言を黙認するところから、憲法という権威に対する軽視が起こり、その結果、為政者の専制がまかりとおるようになる。

日本が立つか倒れるかの瀬戸際だ。


(*)
番組を録画していなかったので正確な言葉をつかめませんでした。どなたか正確な発言を得られる方教えてください。

 

 

2004年11月8日

 

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