日本は戦争の悲惨さを示すモデルとして選ばれていたのでは?
日本政府は大陸への進出を望んでいなかった。これは、巣鴨での尋問の中で東条が認めている。では、なぜ日本はやりたくもない戦争をしたのか。
大陸へ進出し、満州国の建国に到る流れを作ったのは、関東軍の暴走だった。この暴走を始めたのが石原莞爾と板垣征四郎である。板垣は石原の理念に敬服していたというから、首謀者は石原である。
満州事変の謀略、日本の大陸進出、満州国建国、国際連盟の批判、連盟脱退、対英米開戦。
読者は、この流れを見て、何か感じないだろうか?
そう近年のイラク戦争である。
フセインはクウェート侵略、クルド人虐殺などの非道を行い、その結果、国連の批判を受ける。
その後、アメリカから飲めない条件をつきつけられ、戦争に突入せざるを得ない状況を作り出されて、英米と開戦する。
湾岸戦争開戦前の交渉で、イラクの外相が、「いくら和解案を言ってもアメリカに聞いてもらえない」と不満を漏らしていた。
私は、石原は世界統一政府論者の送り込んだエージェントであり、イラクでフセインがやったことを日本において行ったのだと考える。
事実、彼は、世界統一政府論者であった。
著書『最終戦争論』で、石原は、短期集中の大規模な戦争によって世界の政治的統一が達成し、それにより絶対平和が訪れるとした。
http://bogus.jp/saishusensouron.html
http://ww1.m78.com/topix-2/ishihara.html
彼は、まず兵器の究極的な進化の必要性を説く。
家康によって日本が統一されたのはなぜか。鉄砲を利用できたからだ。ものすごい威力を持つ兵器が完成すれば、人々は戦争を避けるようになり、その結果、世界統一政府の登場を願うようになるだろう。
戦国時代の終りに日本が統一したのは軍事、主として兵器の進歩の結果であります。即ち戦国時代の末に信長、秀吉、家康という世界歴史でも最も優れた三人の偉人が一緒に日本に生まれて来ました。・・・この三人で、ともかく日本を統一したのであります。なぜ統一が可能であったかと言えば、種子島へ鉄砲が来たためです。いくら信長や秀吉が偉くても鉄砲がなくて、槍と弓だけであったならば旨く行きません。信長は時代を達観して尊皇の大義を唱え、日本統一の中心点を明らかにしましたが、彼は更に今の堺から鉄砲を大量に買い求めて統一の基礎作業を完成しました。・・・
この次の、すごい決戦戦争で、人類はもうとても戦争をやることはできないということになる。そこで初めて世界の人類が長くあこがれていた本当の平和に到着するのであります。
要するに世界の一地方を根拠とする武力が、全世界の至るところに対し迅速にその威力を発揮し、抵抗するものを屈伏し得るようになれば、世界は自然に統一することとなります。・・・
戦争発達の極限に達するこの次の決戦戦争で戦争が無くなるのです。人間の闘争心は無くなりません。闘争心が無くならなくて戦争が無くなるとは、どういうことか。国家の対立が無くなる――即ち世界がこの次の決戦戦争で一つになるのであります。
これまでの私の説明は突飛だと思う方があるかも知れませんが、私は理論的に正しいものであることを確信いたします。戦争発達の極限が戦争を不可能にする。
ナポレオン戦争の直後に、イルミナティは「すべての国々は、戦争によって窮乏・疲弊しているので、どんな解決法でも喜んで受け入れるだろう」と考えた。ロスチャイルド家の傀儡どもは、いわゆるウィーン会議を開き、会議の中で最初の国際連盟を創設しようと試みた。これは、彼らによる世界政府の最初の試みであった。彼らは「ヨーロッパ諸国の政府のトップたちは、我々に大きな負債を背負っているので、我々の手下となることを進んで、もしくは、いやいやながらでも受け入れるだろう」と踏んでいた。
http://www.illuminati-and-911.com/dcontent/9251
一番遠い太平洋を挟んで空軍による決戦の行なわれる時が、人類最後の一大決勝戦の時であります。即ち無着陸で世界をぐるぐる廻れるような飛行機ができる時代であります。それから破壊の兵器も今度の欧州大戦で使っているようなものでは、まだ問題になりません。もっと徹底的な、一発あたると何万人もがペチャンコにやられるところの、私どもには想像もされないような大威力のものができねばなりません。飛行機は無着陸で世界をクルグル廻る。しかも破壊兵器は最も新鋭なもの、例えば今日戦争になって次の朝、夜が明けて見ると敵国の首府や主要都市は徹底的に破壊されている。その代り大阪も、東京も、北京も、上海も、廃墟になっておりましょう。すべてが吹き飛んでしまう……。それぐらいの破壊力のものであろうと思います。そうなると戦争は短期間に終る。それ精神総動員だ、総力戦だなどと騒いでいる間は最終戦争は来ない。そんななまぬるいのは持久戦争時代のことで、決戦戦争では問題にならない。この次の決戦戦争では降ると見て笠取るひまもなくやっつけてしまうのです。このような決戦兵器を創造して、この惨状にどこまでも堪え得る者が最後の優者であります。・・・
この次の、すごい決戦戦争で、人類はもうとても戦争をやることはできないということになる。そこで初めて世界の人類が長くあこがれていた本当の平和に到着するのであります。要するに世界の一地方を根拠とする武力が、全世界の至るところに対し迅速にその威力を発揮し、抵抗するものを屈伏し得るようになれば、世界は自然に統一することとなります。
2007年8月22日
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