国民国家の解体が進んでいる
今必要なのは、給付金というばら撒きよりも減税である。
ばら撒きは、共産主義の「国という神からの恵み」である。
麻生首相が、「金持ちが給付金を受け取るのはさもしい」というような発言をしたが、とんでもないことだ。
税金とは、国のものではなく、国民のものである。
主権在民なのだ。昔のような君主制であれば、税金とは収奪だが、民主主義体制では、国に預けて公共の目的のために使うよう国民が託したお金だ。
だから、給付金とは、国が一部を返却するということであって、下賜ではない。
自分の金を受け取ることがどうして「さもしい」のだろうか。
この発言を見ても、この首相がいかに根本的なところから物事を把握できないかが分かる。
明らかに政治家の質が低下している。
後藤田、中曽根、福田、大平の時代を見てきたから分かるが、彼らは学問があった。正しいか間違っているかは別として。
単なる政治屋じゃなかった。国家を論じることができた。
しかし、今の政治家は、そこまで考えていない。
浅い。
もっと掘り下げて考えている人間がいなくなった。
これは、悲劇だ。
わが国には、指導者がいない。
指導者とは、何らかの形で一般人よりもぬきんでていなければならない。とくに国家や政治に関して、単なる手続き論ではなく、大きな視点から様々な問題を考えていなければならないが、どうもそう見えない。
田母神氏は、「今の防衛思想では、自衛隊員に誇りを与えることはできないし、防衛体制では有事の際に有効に敵を撃退できない」と問題提起された。
なぜ、日本は自分の国を守れない体制になっているのか。
私は、そのように誘導する人々がいると考える。
つまり、有事の際に有効に対抗できないように様々な縛りを入れている人々がいると。
もちろん、これも、国家を弱体化させ、世界政府に組み込むためのステップである。
世界統一政府論者が定めた国によって統一支配させるために、日本が自分で自分を守ることができないように仕向けているのだ。
そのために、様々な政治家が利用されている。
国民国家の解体。
これこそ、今進んでいることではないだろうか。
2009年1月13日
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