イエス・キリストによって律法は超民族化した


<Q>
メルギゼデクとは何ですか?

またそれが出てくる聖書箇所を教えてください

<A>
聖書箇所は
http://www.tuins.ac.jp/~takao/biblesearch.html
で参照してください。

メルキゼデクとは、敵に勝利したアブラハムを祝福した大祭司です。

彼は聖書において特別な役割を持っており、イエス・キリストはメルキゼデクの位に等しい祭司となった、といわれています。


「イエスは私たちの先駆けとしてそこにはいり、永遠にメルキゼデクの位に等しい大祭司となられました。」(ヘブル6・20)

メルキゼデクは、まだイスラエルの民が誕生していない時代、アブラハムの時代の祭司であり、それゆえ、その祭司の務めの対象は、ユダヤ人に限定されません。

イエス・キリストがレビ系の祭司ではなく、メルキゼデク系の祭司になったということは、イエス・キリストがユダヤ民族だけの祭司ではなく、全人類の祭司となられたということを示しています。

そして、パウロは、「祭司職が変われば、律法も必ず変わらなければな」(ヘブル7・12)らないと言っています。

ですから、レビ系の祭司職が変わってメルキゼデク系の祭司職になったのであれば、律法もレビ系からメルキゼデク系の律法に変わらねばならない。

だから、イエス・キリスト以降、律法は、メルキゼデクの律法になった。

それは、どういう律法かというと、メルキゼデクが「超ユダヤ」であったことから超ユダヤ的律法である。

イエス・キリスト以降、律法は、超民族的、超ユダヤ的、超時代的な律法に変化しました。

イエス・キリストは律法は廃棄されないと言われたので、この変化は「廃棄」「消滅」ではありません。

律法は永遠に存在する。ただ、祭司職の変化とともに、変化したということです。

これが、イエス・キリストによって、「超民族的経綸」が開始された意味です。

 

 

2009年7月24日

 

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