石作りの神殿再建を目指すべきではない


宇野氏は、ビデオの中で、ロスチャイルドが契約の箱を探しているのは、新しい神殿を建設したときにそれを安置するためだと言われている。

ロスチャイルドが、大ユダヤ主義者で、栄光のソロモンのユダヤ国家の再建をもくろんでいるならば、たしかにそれはありえる。

しかし、ご注意いただきたいのは、イエスが十字架について復活されてからは、神殿はイエス・キリストの体、及び、クリスチャンの体になったということだ。

イエスは神殿を壊して三日で建てると言われた。復活は神殿建設なのだ。そしてイエスにつながるクリスチャンの体も神殿である。

聖書で我々の肉体は「聖霊の宮」と言われている。

もう一度石で神殿を作るならば、どうしても神殿の幕を作らねばならないだろう。神殿の幕を作って、聖所と至聖所を分離しなければならないだろう。

そうなれば、イエス・キリストの贖いの御業は破壊される。なぜならば、イエス・キリストが十字架につかれたときに、この隔ての幕は真っ二つに裂けたからだ。


神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。(マルコ15・38)

幕が裂けたときに神殿の宗教的存在意義は完全になくなった。

世界は新しい時代に入った。キリストを通じて神と人間が自由に交流できる時代だ。

神殿を再建する試み(文化的考古学的施設としてならば別)は、キリストの犠牲を無にする行為であり、もしそれをするならば、神はその作者を滅ぼすだろう。(*)

契約の箱をエルサレムの再建された神殿に置こうとするロスチャイルドの試みは、キリストの主権を犯す行為であり、サタン的行動である。

ロスチャイルドにおいて本当の回復があるとすれば、彼らがキリストの主権を認め、神殿建設をあきらめ、天に人間のからだをもって存在されるキリストを王として認めることである。

正統派ユダヤ教徒たちも同じように、キリストを神の御子として認めるときに、ユダヤ人は本当に回復する。

ユダヤ人が回復するときに世界は復活する。

もし彼らの捨てられることが世界の和解であるとしたら、彼らの受け入れられることは、死者の中から生き返ることでなくて何でしょう。 (ローマ11・15)

(*)
誤解してはならない。契約の箱には、もはや宗教的意味は存在しない。

私がこだわっているのは、宗教的意味を持つ契約の箱ではない。

契約の箱は、新約時代において、我々の肉体の中にある。

我々の肉体が聖霊の宮であり、神殿であり、それゆえ我々の内側に契約の箱と律法の板がある。

 

 

2008年1月17日

 

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