明治維新の本質
合衆国の商業や製造業の世界でもっとも有力な人々の幾人かは、何かを恐れている。それは、非常によく組織化され、微妙で、用心深く、互いに連携しあい、完全で、強い影響力を持つ力である。おおっぴらに批判することを差し控えるべきそのような力がどこかに存在することを彼らは知っている。
ウッドロー・ウィルソン『新しい自由』(1913年)
もちろん、この「力」とは、国際金融資本家である。
1913年に、ウッドロー・ウィルソン大統領は、米国の中央銀行である連邦準備制度を成立させるためのオーウェン・グラス法に署名した。
これにより、米国民は、連邦準備制度の株主、つまり、ロスチャイルド、J.P.モルガン、ポール・ウォーバーグ、ジョン・ロックフェラーの奴隷となった。
彼は、晩年にこのように後悔して言った。
私は大変不幸な人間だ。私は、意図せずして自分の国を滅ぼしてしまった。一つの偉大な産業国家が信用制度によって支配されている。
我々の信用制度は、一極に集中化した。それにより、国家の成長と我々のすべての活動は、少数の人々の手に握られるようになった。
わが国は、文明世界において、最悪の支配のもとにある政府、もっとも徹底した管理と支配の下にある政府の一つとなった。
合衆国は、もはや自由な意見に基づく国ではなく、大多数の人々の確信と投票によって成立する国でもない。それは、少数の支配者の集団の意見と強制によって動かされる国となった。
アメリカは、1913年に滅んだ。
我々がいまだにアメリカを自由の国、新世界と信じているならば、大きな間違いだ。
中央銀行制度が成立したときから、それは、その少数の株主の奴隷国家となった。
同じことが日本にも言える。
最近、坂本竜馬や維新の志士の人気が再び高まっている。
彼らは新しい独立の日本を作った功労者と称えられている。
実際は、まったく逆である。
明治維新の本質とは、権力の集中である。
それは、日本人の手への集中ではなく、中央銀行の株主の手へのそれだ。
通貨発行権を握る者が、国を支配する。
明治維新の本質とは、ロスチャイルドらによる日本の奴隷化である。
2010年6月28日
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