GDPは虚飾のインデックスだ


(1)
ギリシア危機は、民間がリーマン・ショックで作った穴を埋めるために、政府が肩代わりして公共事業を行ったが、政府も支出の重みに耐えかねて起こった破綻らしい。

つまり、不良債権というものは、どこかに必ずつけが回るということだ。

政府がマイナスをプラスに変える魔法使いだと信じたら必ず裏切られる。

世界各国がリーマン問題で、大きな穴を作っているわけだから、必ずギリシアと同じ問題は他の国々で始まるだろう。

ユーロ圏で起こった場合、ユーロの信頼はがた落ちになる。

すると、暴落は絶対に避けられない。

私は、アメリカこそが本当のブラックボックスだと思う。

アメリカの負債が本当に公表されれば、ドル大暴落だろう。

しかし、いろんなテクニックで粉飾している。

ドルが94円なんて高すぎる。

実力とすれば、40−50円くらいではないだろうか。

粉飾が追いつかなくなって、ついに支えていた棒が折れる。

大暴落。

実力に見合ったレベルに落ち着くだろう。

(2)
GDPで国の力を示すというのはおかしいと思う。

なぜならば、GDPは政府の支出が含まれるからだ。

つまり、政府が放蕩であればあるほど値が上がる。

こんなの本当の実力ではない。

近々中国に抜かされるというが、基準がおかしいから抜かされても何も問題ではない。

 

 

2010年5月11日

 

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