黙示録の666は紀元1世紀の当時の人々にのみ関係がある
<Q>
『ここに知恵がある。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。
その数字は人間をさしているからである。その数字は666である。(ヨハネ黙示録13・18)』
これはそのページにも書かれていましたように
『ネロ・カエサルのヘブル文字綴り NRWN QSR は
(それぞれの文字に割り当てられた数を)合計すると666になります。』
『666はローマ及びネロを指しています。』
とありましたが、この数字の意味については
ただたんに、『666はローマ及びネロを指しています。』という程度だけですか?
なにか災いとか不吉なこととかに関係あるんでしょうか?
<A>
666に関する警告は、黙示録という手紙の直接の読者に向けられたものであり、それゆえ、その読者が理解できないようなことであるはずがありません。
私たち21世紀に住む人々が、1000年も前の和泉式部日記の人物の間に交わされた手紙を自分に当ててかかれていると解釈できないのと同じです。
聖書は、直接の読者に理解できないことは書いてありません。
たしかに、聖書は、あらゆる時代のクリスチャンに向けた普遍的な書物であるということは事実です。
しかし、それは、「当時の人々に向けて記された書物を脇から見ることによりそこから教訓を得る」という意味において有益であるというだけであり、「直接自分に向けて記されていない限り無益だから、直接向けられたと解釈しなければならない」というような解釈は間違いです。
先の例でいえば、和泉式部日記の中に出てくる手紙は我々21世紀の日本人に向けてかかれていると解釈しなければ無益だ、と言っているようなものです。
黙示録は、アジアにある7つの教会に向けて記された手紙であり、それゆえ、彼ら読者にとって666が理解できない人物であるはずがありません。
ということは、666は時代に限定されているということであり、2000年後の誰かである可能性はゼロです。
2007年8月2日
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