今は終わりの時代?
今が終わりの時代であると説く教会が多い。
聖書のどこに今は終わりの時代と述べているのだろうか。
新約聖書記者は、紀元1世紀に活躍した。
紀元1世紀とは、文字通り終末の時代だったのだ。
つまり、旧約時代の終わりの時代だ。
マタイ23章から24章にかけて、イエスは、エルサレムの崩壊を預言している。
預言者が現れ、最後に御子までやってきて何度も悔い改めを迫ったが、イスラエルは悔い改めを拒んだ。だから、裁きが来る。破局が来ると。
マタイ23章から24章の終末の審判とは、紀元70年にあった、ローマ帝国によるイスラエル破壊の預言である。
また、パウロやヨハネやペテロが手紙において終末を警告したのは、紀元70年が迫っていたからだ。それらの手紙においてみな、「時が迫っている」と述べた。「時が迫っている」といいながら、2000年たった今でもそれが成就していなければ明らかに偽預言である。
これらの預言を現代に適用する人々は、新約聖書記者たちを偽預言者扱いしているのである。
1830年代以降教会はディスペンセーショナリズムに毒され、「いかなる聖書的根拠もなく」勝手にこれらの預言を世界の終末預言と解釈してきた。
そして、教会は終末カルトと化した。
ハルマゲドンが近づいていると主張し、そのため世間のまともな知性を持つ人々からあざ笑われてきた。
黙示録においてヨハネは預言を「すぐに起こること」と宣言している。
また、666について、「読者よ、悟れ!」と命令している。
この「読者」は、紀元1世紀の小アジアの7つの教会の人々である。なぜならば、黙示録は読者を指定した手紙だから。
それゆえ、666とは、紀元1世紀の小アジアの7つの教会の人々が悟ることのできる人物であることが分かる。
当時陰も形もなかったロスチャイルドや毛沢東やヒトラー、アメリカ大統領、EU大統領であるはずがない。
現在が終末の時代であり、これからハルマゲドンがおき、世界の人口の3分の2が滅ぶなどと主張する人々は、聖書を恣意的に解釈しているのである。
聖書的に言えば、恣意的解釈は、死罪である。
御言葉を変えて伝えることは厳禁されている。
2008年7月25日
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