ネストレとウェストコット=ホート


> (回復訳は)Novum Testamentum Graece(26th edition)に見られるネストレ
> _アランドのギリシャ語テキストに従っているとの事。

ネストレは、ウェストコットとホートと同じ立場に立ち、古い写本(アレキサンドリア型)のほうが信頼できるという原則を採用し、新しいとされたTextus Receptusのもととなる写本群(互いに似ているのでマジョリティ・テキストと呼ぶ)を退けました。

ネストレが出たことにより、Textus Receptusは完全に闇に葬られた。


これらの地域においてどれだけTextus Receptusが強固に根付いていたかを知るには、次の事実を見るとよい。すなわち、当時最大かつもっとも影響力のある聖書協会であったイギリス及び外国聖書協会は公式にウェストコットとホート版が出てから20年の間、Textus Receptusを配布し続けた。ネストレテキストを採用したのはようやく1904年になってのことだった。ネストレはそのときすでに5版を重ねていた。このことは、初版から400年の歴史を誇っていたTextus Receptusの最終的な敗北を意味した。

 最近合衆国において、Textus Receptusのほうが現代版のテキストよりも優れているとする声が上がっているが、限られたグループ以外において、好意的な反応を得られることはほとんどない。歴史の歯車は、逆方向には回転しないだろう(ch. VII, vv. 3,4を参照)。
(The text of the New Testament: an introduction to the critical editions and ... By Barbara Aland)


 

 

2009年8月30日

 

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