人を非難する前に自分を疑え
フリー・メイソンとかスカル・アンド・ボーンズなどの陰謀組織について語ると、「そんなバカな。」と一蹴する人々がいる。
「まだ分かんないの?これだけはっきりと目の前で見て?」
と感じるのだが、いかがだろうか。
近年の一連の事件を追っていけば、何か背後でやろうとしている人々の計画がうっすらっとでも見えてくるではないか。
どうして、そこまで鈍感なのか、私には理解しがたい。
そもそも、近代哲学そのものが陰謀なのだ。
キリスト教化されたヨーロッパをひっくり返し、ひいては世界全体をもひっくり返す。そして、そこに(人間の上にいかなる権威も置かない)人間王国を建設する。
これが近代哲学の秘密の目的だ。
もちろん、人間王国の背後で糸を引いているのはサタンである。
人類の歴史は、陰謀に負けたところから始まっている。エバはサタンに騙されて、「あなたは王様なんですよ。神の御心に無関係に生きてよいのです。」という言葉を信じてしまった。
アダム族全体が、この騙しの中にどっぷりと浸かってしまった。だから、生まれながらの人間はすべて「騙される者」である。
どんなにIQが高くても、サタンの知恵には勝てない。あの高学歴のオウム真理教のメンバーが、あんなツマラナイ教えに騙されたのを見ても分かるだろう。
サタンはエデンにおいて人間を乗っ取ったのである。アダム族全員を自分の陣地の中に入れて、檻の中で飼っているのだ。真実を見ようとして目を大きく見開こうとする人が現われると、必ず悪霊がやってきて目潰しをくらわせる。
サタンの国のよい象徴は、北朝鮮である。外界からの情報を遮断し、国民に真実を見せず、金親子の虚像を見せて、彼らの言いなりになるように徹底して統制する。
我々は、北朝鮮を外から眺めることができるから、彼らが偽りを信じ込まされていることがわかる。
しかし、外界からの情報を一切遮断されている人間は自分が騙されていることが分からない。
だから、我々は自分自身をチェックしなければならないのだ。
「私は騙されていないだろうか?」と自問する必要がある。
最近、「進化論を否定し、処女降誕を信じ、復活を肯定する」という理由で、ファンダメンタリストを狂信者と呼ぶ人々が増えてきたが、彼らは、サタン的な教育を受け、洗脳されてきたから、自分の目が狂っていることに気付かない。歪んだめがねで見ているから相手が間違っていると見えてしまう。
啓蒙主義が中世の暗黒に支配されていた人類に光をともし、人類を解放した?
ヴォルテールの弟子が何をやったか知ってますか? 血で血を洗うフランス革命。そして、彼の思想的子孫である共産主義者は、全世界で粛清につぐ粛清を行ない、合計で一億人の命と自由を奪った。
神を否定し、人間理性を賛美した結果どのようなことが起こりましたか? 血の海と無数の悲劇が、「啓蒙」の結果なのですか?(*)
我々がまずやらなければならないのは、自分を疑うことである。自分が信じてきたもの、学校で教えられてきたことが間違いではなかったのか、と疑うこと。
それをやらずに、同じところを堂堂巡りしても、解決への出口は見えてこない。
(*)
じゃあ、十字軍や、魔女裁判や異端審問をしたり、インカ帝国を滅ぼしたキリスト教徒の蛮行はどうなんだ、と聞く人がいる。
これこそ、反キリスト洗脳教育の産物だ。
では、尋ねるが、聖書のどこに「魔女を逮捕し、拷問にかけ、火刑に処せ」と書いてありますか?
どこに、「異端者を拷問し、火あぶりにせよ」と書いてありますか?
どこに、「クリスチャンは、異教徒を虐殺し、彼らの土地を奪って、自分の土地としてもよい」と書いてありますか?
キリスト教の正統派の教えの中で、これらを勧めているものがありますか?
どの信仰告白でそのように言われていますか?
どの信条でそのように言われていますか?
2004年11月22日
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