共産主義の時代は終わった?
中国人と対話すると、「今の中国は共産主義ではない。それはすでに終わった。我々はマルクスと無関係だ」というが何もわかっていない。
「ソ連や中東欧の社会主義国家が滅亡したから共産主義は終わった」という意見もそう。
共産主義の目標は、全世界の共産化である。
その共産化の道程は、convergenceにある。つまり、共産主義と資本主義の乖離縮小化だ。
共産主義国の側からも、資本主義国の側からも相互に中間の穏健な社会民主主義に移行させることこそ、共産主義の目標なのだ。
ヘーゲルの弁証法である。正と反が止揚されて合になる。
グローバリストが、ソ連の崩壊、ベルリンの壁の崩壊を許したのは、資本主義国の共産化が達成され、もはや壁を作る必要がなくなったからにほかならない。
合の段階になったと判断したからだ。
ソ連の崩壊がロックフェラーの判断で実行されたことを忘れてはならない。
アメリカは1933年に社会主義化された。ヨーロッパもEUにおいて社会主義化された。
これで壁がなくなった。黒も白もなく、すべてが灰色になった。
しかし、ヘーゲルの弁証法では、合に達してもさらにそれは正になるから、反が必要だ。
グローバリストたちは、今新たな冷戦を模索している。
これは、おそらくイスラムだろう。
次の目標は、イスラム社会を非イスラム社会と融合させることなのではないだろうか。
故意に対立を作り出して、双方をコントロールしながら、合を目指しているのではないだろうか。
最終目標は、全世界のあらゆる壁を撤廃し、世界統一政府を樹立することだ。
キリスト教も他宗教と合一されるだろう。
彼らはあらゆる宗教、宗派、教派に傀儡を送り込もうとしている。
トップをエキュメニストに占領させ、最終的に世界統一宗教を作り出す魂胆だろう。
我々は、ソ連や中国が非共産化したから、共産主義の時代は終わったなどという浅薄な判断をしないようにしよう。
2009年4月2日
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