リンカーンの神話を必要としているのは誰なのか?


リンカーンによる南北戦争後、アメリカは一つの巨大な国家になった。

もはや州の連合体ではない。連邦政府の権限は強大化した。

この背後にある意図は何か?

統一国家への求めは、国家主義の霊による。それは、聖書が教える国家の形態ではなく、国家を神とあがめる人々の形態である。

神がイスラエルに対して与えた統治形態は、緩い連邦制だった。

統一の王は存在せず、各部族ごとにリーダーがいて、下から上がってくる訴えをさばいていた。

しかし、人々は、異邦人のように統一国家を望み、王を求めた。トップダウンの命令によって動く強力な統治システムを求めた。

聖書が教える統治形態とは、家庭が基礎となり、それぞれの地域がその家庭をまとめ、その地域が集まって連邦を形成する形だ。

教育権は、両親にあり、各家族が自分の子供の教育に責任を持ち、資産は税金で奪われることなく、子孫に相続できた。

神がよしとされた体制とは、「遵法的な家庭が霊的・経済的・物理的に強くなり、統治範囲を拡大する」という体制だ。

近代国家のように、上から下への命令によって家庭の財産が奪われ、徴兵にとられ、教育内容をコントロールされるというような洗脳と利用のシステムではなかった。

アメリカはもともとクリスチャンが信仰の自由を求めて移り住んだ場所であり、統治形態もイスラエルのように緩い連邦制をとっていた。

しかし、憲法ができ、アメリカが独立国として立つ段階になると、フリー・メイソンの人々が議会と無関係に勝手に憲法を作り、発表してしまった。

彼らが描いたアメリカとは、統一的国家であった。連邦制よりも統一のほうに比重が置かれた。

この国家主義の流れは、リンカーンと南北戦争において強化された。

国家主義者は、リンカーンを奴隷解放論者としてあがめ、子供達に偽の姿を植え付けた。

あの戦争は正しかったと。

国が民を利用し、救済者として振舞う体制はここに完成し、搾取はF・ルーズベルトにおいてさらに徹底化された。

国家は、人々の経済の救済主として振る舞い、公共投資により雇用を確保し、不況からの脱却を成功させたと吹聴した。

しかし、現実は、ルーズベルトの改革は不況を長引かせ、経済を停滞させた。

ワシントン―リンカーン―ルーズベルト。

国家主義者のアイドルである。

義務教育制度という洗脳のシステムにおいて、彼らをけなすことは許されない。なぜならば、彼らこそ、この洗脳の体制を作り上げた張本人だから。

このアメリカの歴史を学び、救いをキリスト以外に求めさせ、異なる神をあがめさせ、地獄に引きずり込もうとするサタンの策略を読み取れる人は幸いだ。

 

 

2008年1月14日

 

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