民主党の大敗の原因
自民党の圧勝、民主党の大敗の原因は、ほかでもない、リベラリズムの衰退にある。
これまでのリベラリズムとは共産主義であった。共産主義はもはや人々の心をつかむことはできない。
民主党は、アメリカの民主党とともに、共産主義を捨てるのに出遅れた。
むしろ自民党が改革の面で急進的であったのだから、民主党はそれ以上の急進性を示さなければならなかったのに、民営化反対に回ってしまい、国民の目からは保守的と映ったのである。
民主党は指導部に優秀な人材がいない。
世界の潮流を読み取ることができる人々がいなかった。
今後、もし勢力を逆転させたいなら、自民党よりもさらに徹底した「小さな政府」を追い求める以外にはないだろう。
自民党が増税に走り、古い体制を温存させるようなことでもすれば、すかさずそこを批判して、ドラスチックな対案を提示することだ。
あまりにも過激なことに聞こえるかもしれないが、私がこのHPで述べているように、税金を十分の一未満にして、年金やら介護保険やら国が国民の生活の面倒を見るなどという共産主義の理念に基づく制度を次々と破壊していくことである。
これから政権を取って成功する人々が目指すべきモデルは、オリンピックである。
国というものを、オリンピックの競技開催都市と見たらよい。
国は、オリンピックの開催都市のように、開催のための場を提供するだけでよいのだ。競技の内容にまで立ち至る必要はまったくない。
競技を行うのは民間企業、個人である。
国は開催都市のように、彼らが公平でフェアに、そして、安全に試合を行うことができるように場を提供し、警備すればよい。
開催都市が、選手の養成、ルール作りなどやったら、どうしても不公平との苦情が出るだろう。
自分が養成した選手が勝てるように手心を加えたりすれば、競技そのものの人気も落ちてくるだろう。
国は、国民が生産活動を平和かつ効率的に行えるように、場を整えるだけでよい。
競技場に不審者が入れないように警備する。アンフェアなプレーをする違反者を取り締まり、競争が公平に行われるように監督する。
それだけでよいのだ。
この聖書が示す国家観にいかに近づけるかによって、その政権の寿命が変わってくるだろう。
人間の智恵を捨てて、神の智恵を選んだ者が最後に勝つのである。
2005年9月12日
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