サタンの王国はキリストの王国に取り囲まれている


子供の頃にアニメで見たような、世界制覇をもくろむ悪人が実際に世界に存在する。

ヒトラーなどもそうだ。独裁者は大なり小なりこの野望を持っているだろう。自分にしかるべき力があれば、それを行使して世界を統一することを目指すだろう。

しかし、これまで世界制覇を成し遂げた人物や国家はない。ローマ皇帝もできなかったし、モンゴル帝国も成しえなかった。

また、千年続く王国も実現しなかった。千年にいたる前に分裂してしまったり消滅したりした。

世界制覇と千年王国は、独裁者の夢であったが誰も実現できなかった。

なぜか?

それは、世界制覇と千年王国はキリストに固有のものだからだ。

聖書は、キリストが昇天された時に、キリストは王座につき、そして、クリスチャンも王座についたと述べている。

つまり、今我々が住んでいる世界は、キリストが2000年前に達成した世界制覇によって築き上げられた不滅の千年王国なのである。

これこそが真の帝国である。キリストの主権は全世界において至高である。

日本やアメリカやロシアなどの国は、その世界帝国の属州なのだ。

すべての権威は、キリストの下に置かれている。キリストがすべての組織の権威を直接任命しておられる。

だから、悪を行う人間は廃位させられ、善人は支配を許される。

しかし、ある目的のために、悪人にしばらく統治権を与えることもあるが、短命である。

「え〜、tomiさん、世界は悪魔によって支配されているのではないですか?聖書にそうかかれてありますよ。」という人は聖書全体を見ていない。

たしかに、ノンクリスチャンを支配しているのはサタンであると言われている。しかし、同時にキリストは十字架と復活の後、「わたしは天地において『一切の』権威を与えられた」(マタイ28・18)と宣言されたのだ。

ということは、ここに権威のヒエラルキーがあることが分かる。

つまり、ノンクリスチャンの上にはサタンの支配がある。しかし、そのサタンの支配の上にはキリストの支配がある。

http://www.millnm.net/qanda3/auth.gif

サタンの王国はキリストの王国に包囲されており、消滅するのは時間の問題である。

十字架後の歴史とは、キリストの王国がサタンの王国を包囲し、じわじわと圧迫し、その領土を小さくしていき、最後には完全に消し去る過程であると言える。

我々クリスチャンは、サタンの王国の中にいる人々を解放し、光の支配の中に導きいれて、サタンの王国の勢力を弱体化させるために召されている。

実際に、人身御供をやったり、人食いをやったりする国は福音の進展とともにどんどん減っていった。

ロシアのイコンにしばしば登場する英雄ゲオルギーは、ヘビの頭を踏みつけている。

彼は伝道者を表している。恐らくヤマタノオロチをはじめ世界に数々残っている竜退治の神話は、創世記の「女の子孫がヘビの子孫の頭を踏み砕く」という「原福音」に由来するのだろう。(*)

神は一時的にソビエト連邦のような無神論の国家を許されることがあるが、それは、人類にサタンの支配の実例を示すためであり、人間が神になることの恐ろしさを体験させるためであると思われる。

(*)
友人で、子供に竜太郎という名前をつけたのだが、後で聖書においてヘビとか竜がサタンの象徴であると知り、改名しようとした人がいたが、聖書において、ヘビは同時にキリストをも象徴する。荒野において青銅のヘビをかかげて人々が癒されたという記事があるので、その必要はないと思う。

蛇口と呼ばれるように、神社などにおいてヘビの口から水が出るというモチーフは、この聖書の青銅のヘビの故事に由来すると思われる。というのも、八咫烏によれば、伊勢神宮の外宮の心御柱は青銅のヘビをかかげた旗竿であり、このヘビと神社の蛇口とは関係があると述べているので。

 

 

2004年8月13日

 

ツイート



 ホーム

 



millnm@path.ne.jp