情報を得たいならインターネットを見よう


ブッシュとケリーの支持の移り変わりを示したチャートを見ると、選挙戦の終盤にテレビ・ディベートの後、ブッシュの支持率は急落したが、ビン・ラディンのテレビ放映で急激に持ち直したことがはっきり現われている。

そのため、大学教授やアラブ問題専門家といった肩書きを持つテレビ・コメンテータは、ビン・ラディンの登場がブッシュ大統領に味方したことを認めた。しかし、それは「テロリストは鮮明な対立の構造を作りたがっているから」であって、「意図的にブッシュの再選を後押ししたわけではない」と言った。

これがメジャーの研究者や解説者の限界である。

おそらく、それは、一般の人々の気持ちを反映しているだろう。

つまり、「アメリカの大統領が、テロリストを配下に置き、世論を操作するために彼らのテロ行為を利用しているなんてことがあるはずがない」という気持ちである。

甘い。甘すぎる。

この甘い分析の原因は、情報の欠如にある。

きわめて重要な情報は、マスコミやメジャーなニュース提供者によってオミットされている。

だから、我々の手元には届かないのだ。

ビン・ラディンやザルカウィやアルカイダがもともとアメリカCIAの下でアフガニスタン戦争を遂行していたことも、アメリカ議会が彼らの宣伝技術の訓練のために多額の資金を提供していたことも。

米国政府は、ビン・ラディンはかつてそのようなものだったが、ある時から寝返って米国を攻撃するようになった、と言っているが、ルモンド紙によれば、ビン・ラディンは911事件の前にドバイの病院でCIAのエージェントの訪問を受けている。

また、アフガニスタン戦争後に、これらのアラブ人たちは、アメリカによって現地の過激派を訓練するために、ボスニアに送り込まれていることが明らかになっている。

アフガニスタンから現在にいたるまで、これらのアラブ人たちと米国の間に断絶が生まれたというような情報はまったく入っておらず、むしろ、両者は同一の目的のために活動しているということが明らかになってきた。

911事件の細部を一つ一つ見ていけば、きわめて奇妙な事実が浮かび上がってくる。それも無数に。

これは何を意味する?

米国政府が述べているような単純なストーリーは描けないということだ。

アメリカ国民のブッシュ支持が下がらず、彼が当選したことは、一般のアメリカ人はそのような細部を調べる余裕がなく、物事を単純に決めて普通の生活に戻りたいと考えている、ということでしかないだろう。

情報を得たいならば、政府の公式見解やマスコミの特集番組だけではなく、インターネットも見たまえ。

インターネットは当てにならない、という前に、それらの情報をまず見て、自分なりに批判をしてみよう。

そうすれば、真理は次第に明らかになってくるだろう。

そして、我々が提供しているのが、自己満足に属するものでないことも明らかになるだろう。

 

 

2004年11月11日

 

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