第29代航空幕僚長田母神俊雄氏の論文について3
さすがに、私は「侵略しなかった」とは言えない。
そして、幕僚長の立場でそう断言したことは、かなり問題であった。
しかし、私は今の世論、日本の外交の「向こう寄り」発言に対するアンチとしてオーバーな表現になったものだと思う。
侵略はあった。
1931年に始まる満州事変から日本の中国侵略は明らかである。
ただし、この侵略の過程が日本政府の意思を無視した形で進められたから、果たして日本が中国侵略、ついで日米対決をする積極的意図があったかどうかははなはだ疑問である。
私が今回の問題を契機として世間に問いたいのこの点である。
(1)はたしてあれは日本政府がやりたかった戦争だったのか?
(2)それとも、どこかから力が働いて日本が巻き込まれたのか?
よく考えてほしい。
1であるか2であるかは大きな違いである。
私は、2の可能性を強く感じるのだ。
資料が明らかにされれば、日米開戦への流れが背後の力によって進められたということが明らかになるだろう。
さらに、日本の自国に対するイメージが大きく変わる。
そして、外国に対する態度も正常に戻るはずだ。
今の日本の外交は、「いじめ」である。
いじめっ子は、どんなにこちらが譲歩しても、それ以上を要求するから終わりがない。
日本が譲歩し続けている間に、南京大虐殺がでっちあげられ、30万人も殺したことになってしまったではないか。
無用の譲歩によって自分の名誉を汚す者たちに対しては、徹底抗戦する以外にはないのだ。
自分の正しい権利を主張しない限り、日本の外交は正常にならない。
そのためにも、歴史を正しく認識しなおす必要がある。
中国やアメリカなど戦勝国が一方的に作り上げた「勝ち歌」にいつまでも乗っていてはならない。
正しく行動する者に神は味方してくださるとの信念が必要だ。
2008年11月8日
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