儀式的虐待1
ラッシュドゥーニーの宣教団体カルケドンに匿名で寄せられた手紙に、オカルト儀式の犠牲者の救済について訴えがあったのでご紹介する。
キリスト教の影響が相対的に弱まっている現在、異教主義(例:自然崇拝、自己崇拝、サタン崇拝)が復活し、そこで行われるオカルト儀式においていけにえとして捧げられる人々が増えているという。
この現象は、「儀式的虐待(ritualistic abuse)」と呼ばれ、犠牲者は殺されるか、生き残ったとしても、組織からの厳重な口止めによって自らの体験を告白することを禁止されている。
密告した場合は、自分や家族などに被害が及ぶため、ほとんどの人は口をつぐんでいる。
聖書において、このような虐待は罪であると宣言されている。
申命記18・10には「おまえたちの中には、自分の息子や娘に火の中をくぐらせる者、魔法を行う者、口寄せ、占い・・・がいる。」と記されている。
ユダの王マナセはこの罪を犯した。「彼は、主の目に悪を行い、主がイスラエルの子らの前から追い払った民族の忌むべき行ないに従った。高き所を再建し、・・・バアルのために祭壇を築き、・・・自分の息子に火の中をくぐらせ、口寄せ、魔術を行ない、霊と交信した・・・。」(2列王記21・1-6)
これらの個所から分かることは、儀式的虐待には様々な偶像礼拝や魔術が伴っていたということである。
現在、カナンの時代と同じように、アメリカにおいても、悪魔崇拝やオカルトの儀式において、大人や子供の人身御供、儀式的虐待、拷問、レイプが行われている。
教会は、この事実について知り、神の法によってこのような文化的倒錯に歯止めをかけ、改革を行うために互いに協力し、団結しなければならない。
儀式的虐待は堕落の果実である。
悪魔礼拝やオカルト儀式は、権力や支配、快楽や富を得ようとする堕落した欲望によって生み出されるものであり、世界中に存在する組織的な問題である。たとえば、ケーススタディや、犠牲者の報告によると、儀式的虐待と、アダルトや幼児のポルノ産業とは、互いに刺激しあう関係にあるという。
ラッシュドゥーニーは、25年以上も前に、「ポルノ」はますます「ポルノ的[つまり、過激]」になっていると述べた(The Politics of Pornography, 1974)。
不品行や同性愛と、小児性愛、人肉食、獣姦、拷問、サド・マゾヒズム(窒息プレイが流行っているため、生命保険の自殺条項に銘記されるようになった)、殺人、死体性愛、オカルト礼拝が融合した極端で過激なポルノが、3百万以上ものインターネットのウェブサイトで、誰でも見ることができる。それだけではなく、スパムメールとして我々の手元に届けられている。
インターネットだけではなく、若者向けのテレビ番組や大衆音楽も、オカルト礼拝と結びついた倒錯的な性的コンテンツを伝えている。我々は、これらに登場する数千もの子供たちについて、その出身地はどこで、その両親は誰で、どのような暮らしをしているのかについて自問すべきである。
VH1が「ポルノからロックへ」運動を賞賛していることと、ロックミュージシャンやポルノ業界人がオカルト崇拝者や降霊術者であることは偶然の一致ではない。
つづく
2004年8月7日
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