主権在民を現実化せよ
冤罪によって17年間も刑務所に入っていた人に無罪判決が下った。
DNA鑑定にミスがあったと。
当時の裁判官、検察、警察の担当官に謝罪してほしいと訴えている。
いくら謝罪を求めても冤罪は防ぐことができない。
冤罪を防ぐ一番よい方法は、冤罪を作り出した人間に同じ刑罰を課すことだ。
冤罪を作り出したこれらの関係者に同じように17年服役させること。
聖書律法はそのように規定している。
冤罪によってモルデカイを殺し、ユダヤ人大虐殺を行おうとしたハマンは、冤罪が証明された時点で、木につるされて殺された。
「目には目を」
人を意図的に罪に陥れたことが明らかになったならば、その張本人に同じ刑罰を科すべきだ。
そうすれば軽率に人を裁くことができなくなる。
こういう規定がないと、市民はいつ犯罪者に仕立て上げられるかわからない。
憲法改正の議論の中で、中曽根元首相が序文の原案を書いた。
そこには、国民の義務が書いてあった。
国民の義務?
憲法とは、国家権力から国民を守るためにあるのだ。
聖書において、誰に主権が与えられたか?
個人とその家族だ。
神はアダムに「地を統治せよ」と言われた。そして、その統治のために妻が与えられた。
地上を支配する権限は国家にではなく、家族に与えられた。
日本の創造神話では、イザナギとイザナミに剣が渡される。
家族が、労働を通じて、この地上をエデンの園化すること。
これこそが、人間の正しい統治の方法だ。
カント・ヘーゲル以降、国家がその代役を務めるということになった。
個人と家族は、国家によって支配され、権限を奪われ、蹂躙されてきた。
高率の累進課税、相続税によって、家族の資産は国家に奪われてきた。
家庭から財産が奪われるので、労働意欲がわかない。
息子に資産を相続させられない。
少子化の元凶は、政府による支援が足りないからではない。
家族を蹂躙してきたからだ。
人間が人間のために作り出した国家というフランケンシュタインによって我々は当然受けられるものを受けてこなかった。
国家を怪物と見ることに失敗する人々は、基本的にこの構造が理解できていない。
主権在民の理念は、相続税などの共産主義の法律によって有名無実化している。
国家の権限を制限すること。
これこそが解決だ。
冤罪を作り出した人間に同じ刑罰を課すこと。相続税や累進課税を廃止し、国家が徴収する税率を10%に制限すること。
こういう法律の改正を行うことなしに、主権を取り戻すことは不可能である。
2010年3月27日
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