なぜロックマン財団はウェストコットとホートを支持したのか?3
新改訳聖書は、ロックマン財団との間に訴訟があった。
http://njlabo.sakura.ne.jp/seisho.or.jp/shinkaiyaku/00007ssk/shimei/
ロックマンが総必要額の46%を献金したことから、著作権を主張したからであった。
実は、新改訳聖書の翻訳に際して多額の(総必要額の46%)献金をして下さった(1966年8月で献金は停止)ロックマン財団の責任者が代替わりしたときに、財団は新改訳聖書の著作権がロックマン側にあるとの理解に立って、アメリカで、TEAM宣教団体に対して訴訟を起こしました。
その訴訟は退けられましたが、それとの関連で、日本では、新改訳聖書がロックマン財団が出版していたNASB英語訳からの翻訳ではなく、ヘブル語・ギリシャ語原典からの翻訳であること、それゆえ著作権は日本人翻訳者側にあることを確認して欲しいと裁判所に訴えなければならない事態が生じました。
それで、翻訳者側を代表して舟喜先生が多大な時間と労力を使って、新改訳聖書が日本で出版差し止めにならないように、TEAM側と協力して、献身的に努力して下さったのです。
発行に際して新アメリカ標準訳聖書(NASB)を発行する米国ロックマン財団(The Lockman Foundation)の財政的支援を受け、翻訳方針もNASBを踏襲するものであった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%94%B9%E8%A8%B3%E8%81%96%E6%9B%B8
事を非常に複雑にしていた要因に、当初、新改訳聖書委員会の議長K.マクヴィティ氏(後に新改訳聖書刊行会の委員長)が上記の宣教団体の事業部門である出版社側の代表でもあり、同時にロックマン側のパイプ役を務めていたということがあります。
三つのグループ(翻訳者・出版社・財団)の責任ある役割を兼務しているうちに、必ずしも悪意ではなかったのですが、著作権の法的知識に乏しかったために、その方は間違った契約を結んでしまったのです。
2010年5月16日
ツイート
ホーム