伊勢神宮の石灯籠はフリーメイソンの仕掛けであった


(1)
内宮、外宮、伊雑宮を結ぶラインにダビデの紋(六芒星)が入った灯籠が立っている。この灯籠、フリーメイソンと深い関係にある。

あの紋を入れたのは、二荒(ふたら)伯爵と灯籠を立てた伊勢三宮奉賛献灯会会長の森岡義照氏であった。

二荒芳徳伯爵は、ボーイスカウト日本連盟顧問。

『日本のフリーメイソン百年史』によると「フリーメイソンはボーイスカウト運動と共に日本にやってきた。この運動は若者を訓練し、将来の市民を作ることが目的であるが、これはメーソン主義でもある」と記されているという。(伊達宗哲『王仁三郎と日月神示のひな型神劇』5次元文庫、301ページ)

戦後、ボーイスカウト日本連盟は、GHQの積極的な後押しにより再建され、1951年には、三島通陽が第4代総長に就任している。三島は幣原喜重郎の勧めでフリーメイソン入会の意思表示をし、1950年に入会。(同)

二荒伯爵の拡子夫人は、北白川宮能久親王の5女であり、「財団法人伊勢神宮奉賛会」の設立当時(1953年12月設立)の総裁は北白川房子氏であった。北白川房子氏は、北白川宮能久親王の第3王子である北白川宮成久王と結婚している。(同)

二荒家は、北白川宮能久親王の第5男子である芝之(1909年没)が1897年7月に一家を起こし、二荒の家名を賜り伯爵位を授けられたのが始まり。

当時の「財団法人伊勢神宮奉賛会」会長佐藤尚武(1953年就任)は、三島通陽とともに1950年1月5日にフリーメイソンに入会している。

二荒→ボーイスカウト→伊勢神宮奉賛会

この流れは、明らかにメイソンを中心として成立している。

伊勢神宮禰宜の矢野憲一氏によると、「伊勢三宮奉賛献灯会」は、天皇陛下ご成婚記念ということで昭和33年ころ、全国から献灯を募った石屋さんが、外宮・内宮と伊雑宮を結ぶ道に計画し発足させたもの。」(同、294-295ページ)

石屋に、33。なんともメイソン的だ。

石灯籠そのものもメイソンと関係があるようだ。

「灯籠」は、「暗闇に灯りを燈す」用具。

イルミネーション。

フリーメイソンの神、人類に光をもたらすと自称するルシファーを想起させる。

実際、日本で最初にマスターメイソンになった村上有は、日本ロッジ設立に協力してくれたマニラのグランド・ロッジに巨大な石灯籠を贈って、フィリピンのメイソンに感謝の意を表した。(同、304ページ)

これは、フランスが米国に贈った、「灯り」を持つ自由の女神と通じる。


「自由の女神」はフランスからアメリカに送られたものであるが、 この計画を立案し、製作に関わった彫刻家はフリーメーソンのメンバーであり、 現在は撤去されているが自由の女神像の台座にはフリーメーソンの 象徴である星と三日月のマークが描かれていた。 また、現在では像の下にある石版には「定規、コンパス、G」 を組み合わせたシンボルが描かれており、 これもフリーメイソンのシンボルである。
http://www.crc-japan.com/research/f-mei/index.html

(2)
フリーメイソンは、日本の精神的武装解除を目指して、占領後すぐに神道指令(1945年12月)を出し、天皇大権を支える精神文化の基礎(国家神道)を打ち砕くため国家と神道を分離させた。(同、305ページ)

そして、重大な関心をもって神道を調べ尽くした。

国際政治学者の西鋭夫氏は、GHQの宗教政策について「GHQは、神道の隠れた力について強い関心を示した。神道こそ日本の凄まじい戦闘精神を駆り立てた神秘的な力があると信じたからだ。GHQの民間情報教育局(CIE)の宗教部は、神道を広範に調査し、分厚い報告書を幾つも作成した」(『国破れてマッカーサー』)と述べている。(同、305-306ページ)

彼らは、神道を潰すのではなく、それを利用して、自分たちの支配力の強化に利用しようとした。

その一環が、日猶同祖論の利用であった。

GHQ高級将校のメーソン達は、占領政策の置き土産に、「日ユ同祖論」を利用して、伊勢神宮外宮から内宮へ道筋に石灯籠のカゴメ紋を植え付け、そして奥宮の伊雑宮のカゴメ紋伝承を加え(あるいは利用し)、伊勢神宮にまつわるユダヤの紋の伝承伝説が引き継がれることを意図していたのであろう。(同、306ページ)

(3)
伊勢神宮の石灯籠は、実は、メイソンの仕掛けであった。

日猶同祖論は、メイソンによる日本支配を強化するために利用されてきた。

ただし、だからといって、日猶同祖論そのものが間違っていることにはならない。

日猶同祖論は、戦前からあったからだ。

真名井神社と伊雑宮の六芒星は、メイソンが利用するはるか前から存在する。

安易に日猶同祖論を否定すべきではない。

 

 

2011年5月10日

 

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