強者をますます強くする政治を!
本日の朝日によると、民主党の岡田党首がホリエモンと会談したときに、ホリエモンが「強い者をますます強くするような政治が必要だ」と述べたという。
岡田氏はそれに反対だったので民主党からの立候補の話しもでなかった。
ホリエモンがどういう意図で「強い者をますます強くする」と言ったのか不明だが、私は、日本において「強い者をますます強くする」政治が行われなければ日本の将来はないと思う。
すでに挙げた例で言えば、あるクラスの成績を伸ばしたい場合に、担任の先生は何をしたらよいだろうか。
1.成績に応じて報酬を与える。
2.スタートラインを公平に設定する。
こうすれば、優秀な生徒は正当に評価され、ますます勉強に打ちこむだろう。強い者はますます強くなるのだ。
政府は、この当たり前のことを政治において実行すべきだ。
1.
日本のこれまでの政治(つまり、マルクス主義の政治)は、成績上位者に負の褒賞を与えてきた。
累進課税によって、成功した人々を罰してきたのである。
あるタレントがTVで、「稼いでも稼いでも税金で取られていやになる」と言っていた。
努力すれば努力するほど刑罰が苛酷になるなら、誰も努力しなくなる。
共産党や社民党の「儲けているところからどんどん取れ」的な政治は、日本を破滅させる政治なのだ。
2.
ホリエモンが「強者をますます強くする」とは、恐らく「強者に権益を与えて優遇せよ」ということでは恐らくないだろう。
私が考える「強者をますます強くする」政治とは、有力企業に有利な条件を提供するというようなものではない。
全員に平等の機会を与え、強者も弱者も同一のスタートラインに並ばせろということだ。
私が述べているのは、結果の平等ではなく、機会の平等である。
有力企業でも、弱小企業でも、同一の条件を設定すればよいのだ。
税金も累進制度ではなく、一律のパーセンテージを設定する。
こうすれば社会の各層に不公平感は消えるだろう。
「多く与えられた者からは多く要求されます」という聖句を何か累進課税のようなものと考える人々がいるが、そうではない。
同一のパーセンテージを適用すれば、自然と多く持っている者は多く払い、少なく持っている者は少なく払うことになる。
1000万円持っている人から9%取れば90万円の税収だ。
100万円持っている人から9%取れば9万円の税収だ。
負担は平等である。
だから不満もでないはずだ。
しかし、「あの人は1000万も持っているのだから、9パーセントではなく、20パーセントでもいいじゃないか。取られても、残りは800万もある。私の8倍だ。」というような人の意見を聞けば、多く取られた人に不満は残る。
「1000万稼ぐのにどれだけ苦労したと思う?」と。
累進課税制度とは、妬みの制度である。
自分よりも多く金を持っている人に不満を持つ「ジェラシーの塊」の人間が作った制度である。
これは、「法の下にみなが平等」という原則違反である。
もし岡田さんが、私が述べる「強者をますます強くする政治」に反対するとすれば、民主党に日本の未来をたくすことはできないということになる。
2005年9月2日
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