男性の長髪


メシアニック・ジューの礼拝で、キッパ(円形帽子)をかぶる人を見かける。私はこのユダヤ人の習慣に違和感を感じる。

ラッシュドゥーニーによると、ユダヤ人のキッパの習慣は古代には存在せず、神殿崩壊以降かなりたってから登場した新しい習慣らしい。

聖書において、パウロは男が被り物をつける習慣をはっきりと拒絶し、クリスチャンは礼拝における被り物を通じて男女の創造の秩序を象徴しなければならない、と教えている。


男はかぶり物を着けるべきではありません。男は神の似姿であり、神の栄光の現われだからです。女は男の栄光の現われです。
なぜなら、男は女をもとにして造られたのではなくて、女が男をもとにして造られたのであり、
また、男は女のために造られたのではなく、女が男のために造られたのだからです。
あなたがたは自分自身で判断しなさい。女が頭に何もかぶらないで神に祈るのは、ふさわしいことでしょうか。
自然自体が、あなたがたにこう教えていないでしょうか。男が長い髪をしていたら、それは男として恥ずかしいことであり、
女が長い髪をしていたら、それは女の光栄であるということです。なぜなら、髪はかぶり物として女に与えられているからです。(1コリント11-7-15)

男性が社会的に権威を増す中年になって禿げるように造られているのは、髪の毛が「服従」を象徴するからと思われる。

イエスを長髪に描くのは間違いである。

なぜならば、イスラエルの男子は、髪を長く伸ばしてはならず、適度に刈らなければならなかったからである。

ナジル人だけは長髪であったが、イエスはナジル人ではなかった。ナジル人は、ぶどう酒を飲んではならなかったが、イエスはぶどう酒を飲んだと書いてあるから(民数記6・4、ルカ7・34)。

「男が長い髪をしていたら、それは男として恥ずかしいこと」(1コリント11・14)なのである。

どうしてイエスがそんな髪型をしていただろうか。

イエスは、統治者である。統治者に長髪は似合わない。禿頭や白髪は、権威の象徴である。ヨハネが見た栄光のイエスの頭は白かった。

「その頭と髪の毛は、白い羊毛のように、また雪のように白く、その目は、燃える炎のようであった。」(黙示録1・14)

イエスを長髪に描くのは、古代から存在する知識の宗教(グノーシスからニューエイジまで)の影響ではないだろうか。

 

 

2006年2月20日

 

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