預言書の読み方
<Q>
今、私は聖書通読に挑戦していて、エゼキエルを重点的に読んでいます。しかし、暗喩や謎が多くてよく何が書いてあるのか理解できません。アモス書も読んでいるんですが同じです。一体どのようにしたら正しく預言書特にこの二つを読むことができるのでしょうか?
<tomi>
エゼキエルなど預言書を読むには、預言に用いられている比喩や象徴が何を意味するかを知ることが必要です。
たとえば、星が落ちるとか、太陽が暗くなるとか、月が血に変わるという表現は、「天体は、神がこの世界を運営するために配置された『権力執行代理者』である」という聖書の考え方が背後にあります。
創世記1章では、太陽に昼を月に夜を管理させたとあります。
「それで神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた。」(創世記1・16)
預言書にある天変地異は、明らかに「神が世界に裁きを下された。世界の秩序を変え、悪い国や支配者に対して裁きを下され、新しい秩序や時代を到来させる」という意味が含まれています。
また、天体が地上の政治勢力と結びつけて述べられている箇所があります。
バビロンが「明けの明星」として描かれています。
「あなたは、バビロンの王について、このようなあざけりの歌を歌って言う。・・・暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。国々を打ち破った者よ。どうしてあなたは地に切り倒されたのか。 」(イザヤ14・4、12)
ここから、「星が落ちる」という表現は、地上の政治勢力の失墜を象徴していることがわかります。
新約聖書、とくに黙示録は、この預言的表現で記されていますので、そのようなものとして解釈しなければなりません。
あとは、歴史的背景について調べる必要があります。
これについては、ことば社から出ている新聖書注解など読まれるといいと思います。
2010年3月30日
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