アングロサクソンに逆らうと危険なわけ
「あの敗戦は、アングロサクソンに逆らったからだ。日本はアングロサクソンとは絶対戦ってはならない。」という元外交官がいて、支持者が増えているそうだ。
この意見は正しいとも言えるし、間違っているとも言える。
「アングロサクソンという民族に逆らうと絶対ダメだ」というならば、「人を恐れる罪」になる。
我々は、人間を恐れてはならない。人間は神ではない。人間を恐れることは偶像礼拝である。
しかし、「アングロサクソンに対して逆らってもいい」という考えは、破局に陥ることが多いことも事実だ。
世界を実質的にリードしている民族はアングロサクソンである。英米は、あらゆる分野において他の国々を凌駕している。
私がアングロサクソンに逆らうことは利益にならないと考える最も大きな理由は、「彼らは歴史的にキリストの御国の側に立ってきた」からである。
キリスト教が最も大きな発展を遂げたのは、アングロサクソンの国々においてである。
彼らは、迷信を極力排除することを旨とした宗教改革を最もよく受け入れ、しかも、その中においても最も合理的なカルヴァン主義を受け入れ、主導してきた。
カルヴァン主義は、近代の文化に最も強力な影響を与えた思想であり、民族はカルヴァン主義に傾倒すればするほど、迷信から解放され、科学を尊重し、富を蓄え、強力なパワーを身に付けることができる、ということは、歴史上明らかな事実である。
アングロサクソンを恐れなければならない、というならば、それは、アングロサクソンという民族そのものを恐れなければならない、ということではなく、アングロサクソンが奉じてきたカルヴァン主義のキリスト教の神を恐れなければならない、ということなのである。
アングロサクソンは、キリストの御国を発展させるうえで最も大きな貢献をした民族であり、神は、そのためにこの民族を選ばれたのである。
キリスト教の文献において、英語で記されたものは他の言語に比べて圧倒的である。
世界で最も重要な言語は英語である。そして、現代における文化的貢献において最も重要な民族はアングロサクソンである。
どうしてこうなったのだろうか?
それは、彼らが歴史的にキリストの側に立ってきたからである。
彼らはキリストの御国の拡大のために働いたからである。
この世界は、キリストの支配下にある。
キリストは「天地における一切の権威を与えられている」(マタイ28・18)、この世の最高主権者である。
だから、キリストに逆らうことは、破滅を意味する。
伝道者の80パーセントがアメリカ人である。
かつてはイギリスの宣教団体が世界で最も強力であった。
アングロサクソンは、キリストの側に立つことが多かったし、今も実質的にそうなので、我々は、アングロサクソンに逆らう場合には注意しなければならないのである。
2006年8月26日
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