再建主義の宗教右派指導者への影響6
2004年10月初めに、クリス・オーティスは、「ブッシュが再選されれば、左派(far left=直訳すると『極左』)からの激しい反発に遭うだろう。なぜならば、ブッシュを担ぎ上げるのが宗教右派だからだ」と予言した。
「…左派の連中は、キリスト教右派の著名な指導者たち(例:フォーウェル、ロバートソン、ラヘイ、ドブソン、パーキンス、バートンなど)がキリスト教再建主義から直接影響を受けていると言う。」
「たしかに、彼らの多くが、ラッシュドゥーニーやノースやバーンセンから学んでいることは事実である。しかし、キリスト教再建主義の指導者たちがキリスト教右派の政策に賛同したことはほとんどないのである。」
「2006年に進歩派の人々からの抵抗は、顕著になるだろう。これはブッシュが政権についている間は続くだろう。私は、R・J・ラッシュドゥーニーとキリスト教再建主義の主張に対する誤解と中傷が続くことを憂慮する。」
http://www.chalcedon.edu/blog/2005_11_01_archive.php#113328915958670657
反統治主義者であるフレデリック・クラークソンが主催する http://www.talk2action.org/ において顕著な誤解は、再建主義と、それに一部影響を受けたグループの逸脱を混同しているところである。
R・J・ラッシュドゥーニーやゲイリー・ノースなどの再建主義の学者たちが述べている「統治主義」は、歴史的なカルヴァン主義者のそれとほとんど変わらない。
ラッシュドゥーニーもゲイリー・ノースも、「力づくでの政治革命」を否定している。
しかし、ディスペンセーショナリズムに影響を受けた人々は、彼らの統治主義を誤解して、何か暴力的な手段を用いてでも、神の国を広げるべきだ、と考えている。
そして、それとパレスチナにおけるイスラエルの拡大主義を結びつけて、暴力的にパレスチナ人を追い出して聖書預言にあるアブラハムの約束の領土を達成すべきだと考える人々もいるのである。
こんな理屈、ラッシュドゥーニーらの書物のどこにも存在しない。
こちらがどれだけ「違う」と言っても、反統治主義者は、「いや、そうだ」というので、らちがあかないのである。
2005年12月4日
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