中間の道は存在しない


聖書において、「神かサタンか」の二元論の原理が説かれている。

人間は、もともと神の陣営に属していた。人間は直接神によって創造されたので。

サタンも天使として神によって創造された被造物なので、もともと神の陣営に属していた。

しかし、サタンは自らの意志によって神に逆らい、神のライバルになった。

最初の人間アダムは、サタンに騙され、神に逆らい、サタンの陣営に加わった。

生まれながらの人間は、サタンの陣営の中に生まれる。

しかし、神はキリストを通じて贖いの道を備えられ、サタンの支配から神の支配に立ち返る人々を起こされた。

まず、アダムとエバである。彼らは犠牲の動物による贖罪を受けた第一号であった。この神の陣営の系列はアベル、セツ、そして、ノアに及んだ。

サタンの陣営は、洪水において滅ぼされた。

ノアとその家族だけが洪水を生き残った。しかし、ノアの子孫も生まれながらの状態では、サタンの陣営に属しているので、信仰が必要であった。信仰によって、神の陣営に加えられる必要があった。

イスラエル民族の祖アブラハムは神と契約を結び、この「信仰による義」の道に入った。

アブラハムは信じることによって神に受け入れられ、神の陣営に加えられ、その子孫イスラエル民族も神の陣営に加えられた。

しかし、個々のイスラエル人は、割礼を受け、信仰によらなければ義と認められず、それゆえイスラエルとは認められなかった。

クリスチャンとは、この「神の陣営」に「信仰によって」加えられた人々である。

新しい時代になって、もはや救いはイスラエル民族に限定されなくなった。異邦人でも、信仰によって救われる道が開かれた。

イエス・キリストを信じる信仰によって、誰でも「神の陣営」に加えられる。

この世界において、中間は存在しない。「神の陣営」に属するか、それとも、「サタンの陣営」に属するかの2つに一つである。

「わたしによらなければ、誰も神の身元に行くことはできない」とイエスは言われた。

イエスへの信仰によらない限り、誰も「サタンの陣営」から抜けることはできない。

中間の道は存在しない。イエス以外に救い主は存在しない。

このような二元論を提示できない信仰は、聖書的キリスト教信仰ではない。

それは、明らかに異端である。

 

 

2006年9月15日

 

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