バブル以降の時代の生き残り法
バブル以前とバブル後で、日本はまったく変わった。
心の奥から変わった。
一つは、質実剛健を尊ぶ気風が消えた。
だいたいバンカラ的なものを好む世代は我々ぐらいまでだ。
我々から見れば、叶姉妹みたいなのは、宇宙人だ。
まったく異質な、何か日本人的ではないもの、いわゆる非昭和的なものを感じる。
そもそも芸能界における朝鮮系の人々の割合が高いのは既知の事実で、TVに登場する人々に違和感を覚えるのは、民族の違いが原因かもしれない。
だからといって、非バンカラ的なもの、非昭和的なもの、芸能人の才能などをけなしているわけではない。
人間には、実業に向く人々と、華やかな業界に向く人々いろいろいる。どちらが尊いというものではなく、それぞれに価値があって、すべてが召しである。
叶姉妹の姉は、目利きで有名らしい。彼女が選んだものはヒットするという。そして、芸能人格付けなんとかという番組で、Gacktとならんで目利きとしてのずば抜けた才能を発揮した(ヤラセがないと仮定しての話でだが)。
だから、どの職業がよくて、誰が優れているかなんて一つの判断基準で評価はできない。
バブル崩壊によって、旧い一元的なものの見方(バンカラ的な見方)が崩れたのはよいことだろうと思う。
(2)
最近の若者が、寅さん的生き方をしていると批判する人々がいる。
つまり、フリーターや日雇いの仕事はおかしいと。
「定職につけ!」と。
定職という言葉は日本独特の言葉であろう。英語で正確な対訳はない。
もしフリーランスの仕事が間違いであるならば、世の中の底辺を支えているほとんどの仕事はそういう仕事なのだから、社会そのものを否定することになる。
大企業が生きていけるのは、部品や半製品を作っている会社があるから。その会社は、仕事をいろんなところから受注してその日暮らしをしているフリーランスのようなものだ。
何の生活の保証もない。景気に大きく左右されるこれらの中小企業によって支えられているのが日本の社会である以上、定職を重視することに根拠はまったくない。
聖書にも「日雇い労働者」がでてくるが、どこにも非難はない。
いやむしろ、クリスチャンの場合は、ノンクリスチャンの組織になじむことは難しいと思う。
なぜならば、日本の組織は、生活のすべてに干渉する度合いが高いから。個人の信仰にまで介入する経営者もいる。
だから、クリスチャンの場合は、フリーランスのほうがいいと思う。
(3)
組織に所属することに価値を見つける日本人の考え方は、バブルを境に大きく変わった。
バブル以前にあった、組織崇拝の傾向はキリスト教とはなじまなかった。
バブル崩壊とともに、組織が年功序列を廃止し、功労者であるはずの年配社員を裏切る形になって、「組織崇拝」の偶像礼拝が崩壊した。
今は、自分のことは自分で防衛する時代になった。
自分で実力をつけて、自分を売り込める人が勝つ時代が来た。
(4)
いよいよ信仰が必要な時代となった。
それまでは組織が自分を養ってくれたが、これからは神に直接養ってもらうことだ。
神のもとで自立することがクリスチャンの目標である。
組織に頼らない。世評に動かされない。
人間を恐れない。
そういう人しかこれからは生き残れないだろう。
2010年7月9日
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