底本の問題など
<Q>
1、山上の説教で「目が罪をおかすならいっそのことくりぬいてしまいなさい」
とありますがそれならば私たちは目をくりぬくべきなのでしょうか?
これはそれとも一種の喩えなのでしょうか?
もしそうなら聖書解釈においてどのような時に喩えと解釈すべきなのでしょうか?
聖書解釈において、どういったときに喩えを用いるべきなのでしょうか?
教えてください
<A>
目をくりぬけというのは、「それが自分にとって障害となるならば、大切なものを犠牲にしてでも罪から離れなさい」ということです。
たとえとして解釈する場合とそうではない場合は、文脈によるので一概に原則化できません。
<Q>
2、聖書の「66巻」は何を基準にして66個(巻)に規定したのですか?
いろんな書物があるなかで今の66巻はどのように選ばれたのでしょうか?
また正典とそのほかの類似物の決定的な違いはどこにあるのでしょうか?
何で正典とそのほかを分けているのでしょうか?
<A>
決定的な違いは、「使徒の手によるか」です。
イエス・キリストは、ご自身の御業の証人として使徒を選ばれました。
律法には「二人または三人の証言で確認されるべし」とありますから、真実を証言させるために、イエス様は必ず弟子たちを2,3人伴って奇跡を行われました。
その2,3人が後で聖書記者に伝えて聖書ができました。
だから、聖書は、イエス・キリストから正式な証人として任命された人々の手によるのでイエス・キリストのお墨付きをもらった書物なのです。
聖書には使徒自身が書いたものと、使徒の弟子が書いたものがありますが、筆記したのが誰であれ、使徒の監督と意志のもとで記されたので、権威があります。
よく「我々は使徒だ」と証するクリスチャンがいますが、聖書における使徒とは、「ヨハネのバプテスマから始まって、私たちを離れて天に上げられた日までの間、いつも私たちと行動をともにした者」であり、「イエスの復活の証人」だけです。(使徒1・22)
<Q>
3、疑うようで悪いですがフラーはそんなに腐っているのですか?
先生はフラーに関する情報を何によって得たのでしょうか?
というのも自分の通っている教会のA牧師(徹底的なカルビン主義でヒューマニズムを否定する)にはフラー出身の牧師友達がいます。
A牧師の話を聞いたらその牧師友達は立派な牧師だそうです。
だからフラーは良いと言っていました
(これは自分がミレニアムのフラーに関する批判記事をA牧師に見せた後の話です。
実際にフラーがリベラルになっているのは認めているかんじでした)
<A>
フラーの今の牧師が腐っているか腐っていないかは問題ではありません。
教えが間違っているかどうか、なのです。
フラーは新福音主義であり、リベラルの認識論が入っていて、聖書信仰ではありません。
聖書信仰ではないグループと交わるならば、毒が「必ず」入ります。
今どうであれ、必ず教えは実を結ぶので、いずれ大きな問題となります。
フラー神学校は、卒業生をたくさん知っていますし、訪問もしたことがあります。
総じて、卒業生は、「聖書を知識の土台として受け取ること」に失敗しており、世俗の学問を神学の中にそのまま導入し、それによって、教会を破壊しています。
仮にフラー神学校を肯定するならば、私はその人と付き合いをしません。
<Q>
4、ミレニアムの記事の中で「オリジナルの写本、翻訳、及び、マジョリティー・テキストについて」 という記事があります。
その中で神が歴史の全ての時期において御言葉を誤りなく守ってくださった
ということが書いていましたが
結論的にはここに書いてある「誤りのない御言葉」とはどのようなものなのですか?
つまり、何というテキストや写本、訳などが一番正しいのでしょうか?
また日本にある聖書のなかでは一番どの聖書が信用できますか?
他の記事に書いてあったことですが新改訳聖書さえも完全じゃないと書いてありました。
それなら口語訳ですか?文語訳ですか?
はたまた新しい訳の聖書を作らないといけないのでしょうか?
自分は混乱しています
聖書こそが神の御言葉なのにそれが捻じ曲げられてい困っています
どの聖書が一番信用できるのかを教えてください(英語の聖書でもかまいません)
またその根拠も教えてください
<A>
リベラリズムの影響により、聖書を「信仰」に基づかず、世俗の学問と同じように科学的実証的に研究する学問の影響が聖書のテキストに関する学問にも入りました。
それによって、写本の選択にミスが生じ、数々の翻訳がその疑わしい写本に基づいて行われ今日に至っています。
マジョリティ・テキストに基づく翻訳が正しいと考えます。
英語では、King James 訳がそれに近い。日本語でも、マジョリティ・テキストに基づいて訳している翻訳が出ています。どこかの教会が出していたのですが、失念しました。
次の箇所に、この問題についてよくまとめて書いてありますので参照してください。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~jesus/version_history.htm
2009年7月28日
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