一生を悪行に費やすなど愚の骨頂である


私の友人は、子供の通う幼稚園において知り合った人に騙された。

4000万のお金を騙し取られた。

売ってもらった住宅が競売にかけられていたのだ。

この人は後で調べたところ、名うての詐欺師であった。

私はこのような話を聞いて思う。

「愚かだ。」と。

人生たかだか80年。その80年の間に行った悪行のために、死後永遠に苦しむことになるのだ。

永遠とは、解放がないということだ。

80億年たっても出てこれない。

そこは、絶対的な絶望の場所だ。

刑罰の程度は、生前犯した罪の大きさによって決まる。

だから、騙した金額によって火炎の熱さも違ってくる。

他人の財産をネコババする人間は、相手に与えた損害に応じて苦しみの度合いが変わるが、それは永遠に続く。

このような恐ろしい結末があると知れば、生前彼らは善行に勤めたと思うかもしれない。

しかし、違う。

詐欺師は、詐欺をしないと落ち着かないのだ。

詐欺師は、本質において詐欺師だ。だから、たとえ善行をしても、最後に騙しを入れないと気がすまない。

だから、詐欺師は生まれ変わらない限り、一生詐欺を行い続ける。

これが彼の「生きる道」である以上、詐欺を働いて罪を重ね、永遠の火で焼かれる運命だ。

すべて罪人は近視眼だ。

生前善行をすれば、その善行は永遠の報いとなって返ってくる。

100円の善行をすれば、それは、100x∞年=∞円だ。

逆に100円の詐欺を行えば、それは、-100x∞年=-∞円だ。

一生を悪行に費やすなど愚の骨頂である。

 

 

2009年10月22日

 

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