グレッグ・バーンセンのキリスト教への貢献について


T:
tomi先生の、Greg Bahnsenの評価が若干低いのは何故でしょうか?
RushdoonyやNorthのように、「各論」の展開に及ばず、[

「総論」の展開にとどまっているから、ということでしょうか。

theonomyについても、総論:Bahnsen、各論:Rushdoonyということなのでしょうか。


tomi:
ラッシュドゥーニーの扱ったテーマや話題の幅広さは、きわめて大きいためです。グレッグ・バーンセンは、それまでの神学者の延長でしたが、ラッシュドゥーニーはまったく違っていた。

著作の影響力からいって、ラッシュドゥーニーは文字通り世界を変えた。

各論というよりも、その各論の中でいろいろな聖書的原理を教えてくれた。

たとえば、「木を切り倒すな」との戒めから「生産は軍事に優先する」といった原理を。

バーンセンは、こういったことはせず、ただ、ヴァン・ティルの分かりやすい解説と、それに基づくセオノミーの確立、ポスト・ミレの解説でした。

ポスト・ミレといっても、チルトンほどの具体性はなかった。

契約神学といっても、レイ・サットンほどの掘り下げ方はしなかった。

彼がキリスト教において果たした役割は、セオノミー、ポスト・ミレ、契約神学を、聖書から論証することだったと思います。

とくにセオノミーに関しては、彼の徹底した聖書からの論証によって、反対者の口を完全に封じました。

 

 

2010年9月8日

 

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